【onepiece】俺の姉がろくでもない男と結婚した話 (ページ13)

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「！スパンダムさん、ルッチ達も」
「姉さん、ハットリのネクタイも買ってきてくれ」
「ん、分かった。ハットリも来る？」
「くるっぽー！」

くるりと空を回りながらハットリがルッチの方を飛び降り、そのままAの肩まで飛んで行ってしまった。
これはルッチ、嫉妬するんじゃないか？と思って横を見れば真反対だったらしい、もう手に映像電伝虫を持っていた。

「げ……」
「スパンダムさんも行きますか？ほら、この子も来て欲しいって」

ピーピーと高い声で鳴きながら俺の方へと舞い上がる鷲、いや怖い！！怖いに決まってんだろ！腕取られるんじゃねぇの俺！？
とか何とか思っていたらその鷲がとまったのは俺の前の窓の縁だった。

「ふふ、大丈夫ですよ。その子は賢い」
「ピ！」
「…おぉ、そう…」

なぜだかもう一度Aの元に戻った鷲は何か会話(？)をすると口に手袋を咥えて俺の元へと戻ってきた。
Aがこちらを見上げながら少し声をはりあげて俺に説明をする

「シュヴァリエは爪が鋭いですから、そちらをつけてください」

その子もあなたを好いているんですよ。とAに言われればそりゃ手袋くらい付け替えてやるしかないだろう。
さっさと右腕に軍手をつければご機嫌そうな顔をした鷲が俺の腕に止まり、クルクルと喉を鳴らしながら俺に擦寄る。

「飼い主にそっくりだな、おい」
「シュヴァが懐くなんて…クソ…」

なんだコイツは懐かれてないのか、とルッチを横目に見ればAが苦笑いする声が聞こえてくる。

「ルッチのことは弟だと思ってるから、その子」
「舐められてるってことじゃの」
「つまりそういう事ね」
「シュヴァ！！俺は出会った時からお前の事を弟だと思ってるがな！」
「ピッーーー！！！！！」

同格…。とカクが呟くのを横目にスパンダムはAへ目線を返した。

「おいで」
「くるっくー」
「ぴっ」

まるでホントの兄弟みたいに仲のいい２羽が円を描きながらAの所へと降りていった。すると今度はAが飛び上がり、一気に俺の目の前に現れる。

「行きましょう」
「え？は？ッギャーー！！」

俺がいたのは3階、あいつはそこを思いっきり飛び降りた。そりゃ死ぬと思うだろうがこの女は別なのを忘れていた、足だけ器用に変化させ、Aは無事に着地していた。
そういや猫ってのは何階から落としても死なねぇって言うしな…

「スパンダムさんのネクタイも選びましょうか」
「…俺、ネクタイつけてねぇけど」
「パーティ専用に見積もるんですよ」