結婚 ページ8
◇
「長官」
「あ？」
「私と結婚しませんか」
「…………あー？」
理解が追いつかない、と言いたげな顔をしてボケたような顔のスパンダムがAを振り返った。
なんでこういう時ばかり居合わせてしまうのだ、とカクは眉間に手をやる。
「……俺に言ったのか？」
「はい」
「あー…、前も言ったがお前にはもっと強い旦那が必要だろォがよ、テメェはまだ出来てもねぇガキにまで期待されてんだぞ」
そろそろ冗談も程々にしとけ。なんてスパンダムは手にしていた書類に目を落としてしまった。
ムッとした顔のAに気づかないのかスパンダムは横に置いてあった珈琲に手を伸ばす。
「私の道力は殺戮兵器とも謳われるルッチより優る4200です。」
「うわっ！！？テメェ剃使うな！！」
「長官の道力がもし仮にゼロだったとしても割ったところで2100になりますよね。」
「あ！？テメェんな爆論が通じっかよ…！」
「本当のことですよ。それ以下になる可能性なんて無いに等しいんですから」
気づけばスパンダムの座る机の真ん前まで来てAは無表情でそう言い放った。
そしてゆっくりと口角を上げ、机に乗せられていたスパンダムの手をつかむ
「ねぇ、スパンダムさん」
「ッ、」
「なぜそんなに顔を赤くしていらっしゃるので？」
「ぁ……っヴァーカ！！報告終わったんならとっとと次の任務に移れ！！この糞ガキ！！」
「考えておいてくださいね」
ちゅ、と可愛らしい音を立ててスパンダムの手にキスをしたAは机から大人しく離れ、コツコツとかかとを鳴らして部屋を後にした。
ゆっくりとカクがスパンダムを見遣ればそれはそれは真っ赤な顔でそっぽを向き、「クソ」と呟いていた。
まさかこれ、バリバリの脈アリなんじゃあないだろうか？
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Strawberry(プロフ) - ムムさん» ありがとうございます！そうなんですめちゃくちゃにマイナーなんですよもうパンダの嫌われ具合無くせるようなくせ強夢主が居ればいいかなってルチ姉出来ました…更新頑張ります！ (2022年10月12日 7時) (
レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
ムム(プロフ) - スパンダムは超嫌いだけどマイナーすぎるから逆に気になって読んでみたらすごい面白かったです…夢主ちゃんの愛が押し潰す勢いで重くて最高です！！！更新楽しみにしてます！！！ (2022年10月12日 5時) (レス) @page40 id: 24f0804e56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Strawberry | 作成日時：2022年9月19日 15時
