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◇
「ま、まさか…」
「…あぁ、あの日のAの浮かれようは凄かったのう。
そりゃそれを贈った超本人が忘れていれば拗ねたくもなるじゃろう」
「ごほん、姉さん、そのネックレス傷つけたくないからって覇気を極めるまでは付けないと言っていたぞ」
スパンダムはルッチの言葉にピンと来たような顔をして眉間を掴んだ。
そう、そういうことか。だから最近やたら滅多らに覇気を極めていたのか。
あいつには必要ないであろう覇王色まで使いだした時は俺が気絶したのも記憶に新しい。
「…だからか」
「まだ避けられとるのか？」
「あぁ、軽く3日」
「珍しいのぉ、普段なら向こうが耐えきれなくなる頃じゃろうに」
カクがそういった時、総監室に電伝虫が鳴り響いた。
ルッチが重そうに腰を上げて受話器をハズし、電話に出る。
「おい！！！そこにスパンダムさん居るか！！！？」
「…うるせぇな、居るがどうした」
「早くA回収しに来いって伝えろ！3日前からグズグズ泣いててウザったらしいんだよ！」
ぴくり、とその言葉にスパンダムが顔を上げる。ジャブラの言葉によれば今Aはジャブラの自室でまるで死んだような顔をしてグズグズと泣きべそをかき、好物を貪っているのだとか。
「今行かせる、そこに姉さんがいるのか？」
「だァーかーら！俺の部屋で三日三晩こうされてんだよ！！！さっさと持ってけ！」
ガチャン！！と電話が切られる。その少し前に「ジャブラ」という聞きなれた声を耳にしたカクやルッチは眉間に皺を寄せる
「そういやあの2人、幼なじみじゃったのぉ」
「…心外極まりないな、あの野良犬の所に逃げるなんて」
「さっさと行ったらどうです、スパンダムさん」
まさかのカリファに背を押され、スパンダムがようやっと重い腰をあげて立ち上がった。
その顔は非常にバツが悪そうであり、カクは内心苦笑いをうかべた。
「(Aの執着も中々じゃが…スパンダムの絆され具合も面白いもんじゃの)」
スパンダムは「ケッ」とだけ吐き捨ててから総監室を後にし、早足に、しかしドジを踏んだりしない程度の速度でジャブラの自室を目指して行った。
俺にはほかの女を見るななどというくせに、自分は他の男の寝床に転がり込んだっていいってのか？
事の発端が自分の失言だとはいえ、珍しくスパンダムは嫉妬に燃えていたのだ。
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Strawberry(プロフ) - ムムさん» ありがとうございます！そうなんですめちゃくちゃにマイナーなんですよもうパンダの嫌われ具合無くせるようなくせ強夢主が居ればいいかなってルチ姉出来ました…更新頑張ります！ (2022年10月12日 7時) (
レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
ムム(プロフ) - スパンダムは超嫌いだけどマイナーすぎるから逆に気になって読んでみたらすごい面白かったです…夢主ちゃんの愛が押し潰す勢いで重くて最高です！！！更新楽しみにしてます！！！ (2022年10月12日 5時) (レス) @page40 id: 24f0804e56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Strawberry | 作成日時：2022年9月19日 15時
