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◇
俺の言葉にAさんがピクリと反応を見せた。それを横目に俺はAさんの言葉を待つ。
「…いや、私がプロポーズしたのよ、半分脅すように」
「…え？」
ぼそ、とAさんが呟いたのが耳に入る。
「9の時も…なんなら幼い頃からずうっと誘っていたのに断られてね、それがようやっと実を結んだのよ。」
にや、と普段の優しい笑みとは真逆の顔で笑うAさんに俺の背中に悪寒が走った。
まずい、これはまずいことを聞いた気がする。
「ねえ、素敵でしょう？私の長官様は。」
「は、はい…？」
「私はあの人を一生守ると誓って結婚したの。…不快だと、あのお方が一言そういえば、私は躊躇なく対象を抹殺できる」
グルル、と肉食獣が威嚇のために喉を鳴らすような音が聞こえた気がして俺はハッとした。
誰だ？誰が不本意の政略結婚などと言ったんだ？そんなはずない、Aさんの瞳は深い愛というか、どろりとした重い愛で満たされていた。
聞きたいことはそれだけか？とAさんが俺に聞き、俺もこくこくと必死に頷く。
つまりは下手にスパンダムへ手を出し、スパンダムが少しでも不快だとAさんに零せば、そのままAさんに殺されるということだ。
スパンダムをいびってる同僚にも伝えてやらないと、殺戮現場が出来てもおかしくない。
Aさんは俺と離れてすぐスパンダムの元へ歩きだし、ルッチさんとの言い合いを辞めさせた。
スパンダムはAさんの顔を見てムッとして「なんで止めるんだ」なんて嘆いている。
Aさんは俺と話していた時よりも随分と柔らかい雰囲気でスパンダムと話していた。
それを見て総監が呆れたように溜息をつき、踵を返していく。Aさんがスパンダムに身体を寄せて優しく笑っていた
それを俺がじっと2人を見ていれば、Aさんがスパンダムに体を更にちかづける。
普段のこととでも言いたげに、流れるようにスパンダムがAさんの細い腰を引き寄せ、何かを呟いた。
「いい、お前は手を出すな。…お前は待ての出来る賢い猫だろう」
「…はい、スパンダムさん」
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Strawberry(プロフ) - ムムさん» ありがとうございます！そうなんですめちゃくちゃにマイナーなんですよもうパンダの嫌われ具合無くせるようなくせ強夢主が居ればいいかなってルチ姉出来ました…更新頑張ります！ (2022年10月12日 7時) (
レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
ムム(プロフ) - スパンダムは超嫌いだけどマイナーすぎるから逆に気になって読んでみたらすごい面白かったです…夢主ちゃんの愛が押し潰す勢いで重くて最高です！！！更新楽しみにしてます！！！ (2022年10月12日 5時) (レス) @page40 id: 24f0804e56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Strawberry | 作成日時：2022年9月19日 15時
