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◇
一方その頃エニエスロビーではAの弟がソワソワとしながら外を見つめていた。
ため息をついてカリファがその様子に触れる
「今日は何？」
「海軍本部に長官の護衛だ。……まあ大方海軍大将と七武海への抑制だろうが」
「そう…確かにお姉様は海軍を嫌ってらっしゃるものね」
「問題を起こすんじゃないかと気が気でない」
そう、あの女には前科があるのである。前科という程のことでもないが、とある日海軍本部を訪れたAの耳にスパンダムの陰口が入り込んできた。
Aは当たりが気づくまもなくその男達の側に立ち、ミチリと姿を変えた。
「あの時は私たちにまで処理が回ったものね」
「あんなに申し訳なさそうな姉さんは初めて見た」
結局その後すぐスパンダムにみつかり、海兵は死にはしなかったそうだが重傷、Aは出ていないはずの耳をぺしょ、と下げてスパンダムに怒鳴られたのである。
「しかも今日は七武海が来るらしいじゃない」
「憂鬱だ……」
「A！ほら俺は怪我のひとつもねぇから！！むしろお前に捻り潰されそうだから！これ以上揉め事起こすな！」
シャァー！と毛を逆立てて喉をグルルと鳴らす虎が1匹、焦ったように白虎の首にしがみつくスパンダム、それと対峙するドフラミンゴ
どういう地獄絵図だ、とセンゴクは眉間に手をやった。
大人しく帰ろうとしたスパンダムとAであったがその瞬間後ろからスパンダムへの罵倒が聞こえ、Aが目の色を変えてドフラミンゴに飛びかかろうとしたのである。
しかも半獣化じゃなかったあたり本気で首元を噛みちぎるつもりだったのだ
もし動きだしてしまえばその速度においつける者などそこに存在していない。それを知っているスパンダムが咄嗟にAの首元をつかみ、顎の当たりをさすってやる。
Aは怒りと癒しの間で揺れているらしく、その瞳を震わせた。
「……長官」
「な、なんだ？」
「このまま私の上に乗ってください。しっかり掴んでいてくださいね」
え？とスパンダムが言う暇もなく、Aが上手く体をよじってスパンダムを背中の上に乗せた。
するとスパンダムの体が一瞬うき、またもや困惑した声を上げる。
「このまま船に帰ります」
「はぁ！？」
「ドフラミンゴに追いかけられたら面倒くさいので。」
「っそれはそうだが…一言言え！」
「言いました。飛ばしますよスパンダムさん」
ぐんっ、とスパンダムの体がAの速度に乗るようにして動き出す。
軽い悲鳴も無視してAは身軽にも船まで走り去った。
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Strawberry(プロフ) - ムムさん» ありがとうございます！そうなんですめちゃくちゃにマイナーなんですよもうパンダの嫌われ具合無くせるようなくせ強夢主が居ればいいかなってルチ姉出来ました…更新頑張ります！ (2022年10月12日 7時) (
レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
ムム(プロフ) - スパンダムは超嫌いだけどマイナーすぎるから逆に気になって読んでみたらすごい面白かったです…夢主ちゃんの愛が押し潰す勢いで重くて最高です！！！更新楽しみにしてます！！！ (2022年10月12日 5時) (レス) @page40 id: 24f0804e56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Strawberry | 作成日時：2022年9月19日 15時
