病院 ページ15
...
「目、覚めたか？」
「……ココ？」
「起きてよかった、…じゃあ、俺はもう行く」
「は？待てよココ、なんでアタシ病院なんかに…」
「……覚えてねぇのかよ…」
ため息をついたココが呆れたように椅子へ座り直し、Aに説明を始めた
「……ドラケン、は」
「…ドラケンは未だ昏睡状態だ、目が覚めるかどうかも分からない。いわゆる植物状態1歩手前、花垣はあの後マイキーに殴られたのと腕の骨折でしばらく入院…他に聞きたいことは？」
「…ううん、ありがとう。どうせここまで運んでくれたのもアンタだろ、乾」
「…気づいてたのか」
そう言って扉を開け、イヌピーが顔を出した。ココは呆れたような顔をして踵を返し、じゃあな。と手を挙げて部屋を後にした
「仲直りしたの？」
「いいや、ただ花垣とAを連れてきたのはアイツだ」
「へぇ、今度お礼しなきゃ」
Aはそう呟きながら己の手のひらを見つめた。拳にはガーゼが付いていて、ココから聞いた話では皮膚が酷くえぐれていたんだとか。
なんなら頭の方もマイキーにボコスカ蹴られて重症らしい、しかしAにはやらねばならないことがあった
「青宗、タケミっちが起きてもアタシの居場所は教えないでくれ。アタシは明日にはここを出る」
「は？…どうして」
「ダメだ、まだあの人の隣にいるには、アタシは弱い」
弱い？とイヌピーが首を傾げた、何を言ってるんだ、お前が弱ければ大寿やマイキーまでもがその強さを誇れなくなってしまうぞ。
「だからしばらく時間が欲しい、…一ヶ月だけでも」
「…わかった、なら一ヶ月は黙っててやる。それまでに帰ってくるんだろ？」
「オウ、そりゃそうじゃん」
そう言ってAはニコッと笑い、イヌピーはあんしんしたようにいきをついた。
正直イヌピーは思考が追いついていないわけであるが、Aがにこにこしてるしいいか、という考えである
「というかお前、絶対安静とかだろ？」
「大丈夫、アタシ回復力だけはあるから」
そういうAにイヌピーは最初「安静にしろ」と言おうとするも、今までのことを思い出して口を閉じる。
「…そうだったな」
「ははは！なんでそんな渋ってんだよ！」
「…無茶するなよ」
「ン、大ちゃんにはちゃんと説明するから大丈夫。今度また、…ドラケンの見舞いにも行くよ」
Aがそう言って目を伏せればイヌピーも気まずそうに頭をかいた。
「ドラケンもすぐ目覚めるさ、お前も強くなるなら早くしろよ」
「はぁ？生意気だなお前！」
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箱 - ステキな作品を書いてくれてありがとうございます (2023年1月28日 17時) (
レス) @page20 id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)
Strawberry(プロフ) - ちえさん» もちですこっちの作品のことかんっ全忘れてました今書いてるのですぐにアップします！！！！ごめんなさい！！！！ (2022年7月24日 0時) (レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
ちえ - 大寿君誕生日小説いいですか (2022年7月24日 0時) (レス) id: 0560ab194e (このIDを非表示/違反報告)
ちえ - 大寿君誕生日おめでとうです (2022年7月24日 0時) (レス) @page6 id: 0560ab194e (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - ドラケンも気になるけど、初代黒龍組の2人はマイキーといるし、灰谷兄弟もいるしなぁ…まさか、マンガどうりになるの〜〜(￣◇￣;) (2022年7月8日 8時) (レス) @page17 id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Strawberry | 作成日時：2022年6月14日 23時
