あの二人がキレた話。 ページ15
(…ここか！)
「ふぉい！ここや、」
「おう……」
社長なら大丈夫よ、きっと、なんて笑う俺の妹ちゃん。
きっと不安なんだろうな…妹にこんな顔させるとか俺兄貴失格やないか…
って、とりあえずは社長や、……誰にやられたんかもまだわからんからな…
ガ ラ ッ …
「「社長！！！」」
「…！ふぉいと、…ついんか？
ごめんな、俺こんなになっちまって。」
「そっすよ……てか、俺らの頭がこんなになってどうするんすか笑」
「ほんとほんと、ふぉいの言う通りよ
まぁさ、社長は社長らしく今は休んどってよ、」
俺らがそう言えば社長は少し不満げに口を結んだ
しかし、数秒後にため息を吐き、仕方ねぇ奴らやなぁと言い、
「怪我はせんとってね」
そう一言告げた
「「…分かってるよ」」
(怪我しちゃダメやって)
(とりあえずがんばろ)
。
。
。
りゅーまるA!見つけたよ!!ヤクザやったけど…大丈夫なん…??とりあえず詳細も送るけん無事でいてね
。
。
「…はぁ……ヤクザって…異次元すぎん？」
「社長ならやりそうやわァ…」
わかるわかる、と笑うふぉい、そしてふぉいはまぁさぁ…と呟き、先程拾って手に持っていた木片を粉々にした
「なんにせよ、社長に手ェ出したんなら許さんけどね」
「わー、怖すぎ…」
そう言いながら私は近くの自販機でいちごミルクを購入した
「……お前もすげぇ顔よ？」
「っ……仕方ないやろ…」
そうつぶやき私は少しだけパックを潰してしまった
あ、あぶないあぶない…漏れるとこやった…
「ま、俺らだけでちゃちゃっとやろね」
「わかっとるよ…あ！うちにいいもんあるけ！先によると！」
「…いいもんってこれ？」
「そ！これなら打たれても安心やろ？」
撃たれる前提なん？と苦笑いで首を傾げたふぉいが片手に持ってるのは防弾チョッキだった
なんかあったんよね…、なんでやろ
「結構スリムやね」
「ね、私も初めて知ったばい」
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作者名：Strawberry | 作成日時：2018年5月26日 21時
