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第佰参拾肆話:目覚め ページ7

Aは目を開き現状を見つめる、どうやら炭治郎はまだ眠っているらしい
そりゃそうかとAは横にあった刀を手に取る


まずいな、力が入らないらしい。

刀を持つのでやっとである。



義勇の横に立ちAは義勇に笑う。
猗窩座はその笑顔にドクンと心を動かされる




「ありがとうございます義勇さん、
私やっぱり、普段言葉足らずなあなたのこと…
大好きですよ」


「今はそんなこと…」



満更でもなさげな義勇に対し、Aは戦闘中だと言うのにも関わらず、やけに可愛らしくはにかんでみせた。





「…もうやめましょう、猗窩座」



Aは止まったままの猗窩座にそう呟いた
ぴくりと反応を見せた猗窩座に義勇は目を見開く




「ねえ、あなたが欲しかったのはこんな強さなの?人を殺すための強さなの?」



猗窩座の中に居る少女はAの言葉にほら、狛治さん。と涙を流しながら話しかける







『あの子の言う通りです。もうやめにしましょう、向こうに行きましょう。』


駄目だ、俺は奴らを殺さなければならない。



『どうしてですか?』


俺は強くならなければいけないのだ、邪魔をするやつは殺す。あの女もだ。


『どうしてですか?どうして強くなりたいのですか?』


少女に問いかけられ猗窩座は過去を脳裏に思い出す






それは__強くならなければ持って帰って来れないからだ。



親父に、薬を。









Aは猗窩座に優しく声をかけ続ける。




「どうして強くなりたかったの?あなたは何故力を求めるの?」



「……」



「A、あいつに情けなんて…」



Aは優しく微笑みながら猗窩座にそう告げる
義勇は焦ったような顔でAの羽織を掴む





「…大丈夫です。きっと、猗窩座なら。」









【似ている】



猗窩座はそう思った。何故炭治郎とAに不快感を抱くのは過去を想起させるからであったのだと。



くだらない過去。くだらない___。





猗窩座はそう心で吐き捨てる

第佰参拾伍話:猗窩座と言う男→←第佰参拾参話:斜陽転身



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まゆゆ - ほんとに好きなな作品です!応援しています! (2021年1月23日 4時) (レス) id: b7969430ca (このIDを非表示/違反報告)
えみぃ - 面白いですね (2020年11月2日 19時) (レス) id: 742aa17169 (このIDを非表示/違反報告)
毬莉 - めちゃ好きです!もう継国兄弟最高!こんな作品を作ってくれてありがとうございます。これからも頑張って更新してください! (2020年10月25日 22時) (レス) id: 6812348321 (このIDを非表示/違反報告)
黒豆粉 - めっちゃ好きです!更新待ってます! (2020年10月17日 14時) (レス) id: a216a85358 (このIDを非表示/違反報告)
- 更新待ってます(●´ω`●) (2020年9月20日 11時) (レス) id: 57de6b4ac5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Strawberry | 作成日時:2020年4月7日 3時

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