第佰肆拾玖話:最後の ページ48
「カァァァッ!一時間半!夜明ケマデ一時間半!」
長い…!まだまだある、みんなどこだ…っ!?
甘露寺さん、伊黒さん、義勇さん、A!!
無事だ、無惨は、無惨は何処だ!?
嗅げ!嗅ぎわけろ…
俺が目を向けた方向にある瓦礫の中、あそこだ。あそこにいるぞ!!
「ほう、夜明けまで私をこの場所に留めるつもりか…!
やれるものなら、やってみろ!!!」
無惨は俺の視線の先で刃の着いた触手のようなものを振りまわし、伊黒さんや甘露寺さん、冨岡さんにAを振り払う。
「蛇の呼吸 参ノ型_」
「恋の呼吸 弐ノ型_」
「水の呼吸 捌ノ型_」
「地の呼吸 伍ノ型__」
すると伊黒さんの刀が無惨の首を通った、
しかし、全員がその光景に目を見開く。
「頚が切れない…!!」
「えっ!?えっ!?斬ったのに斬れてない!?」
(違う!確実に斬った!
ただこの化け物が……斬られた瞬間から再生している!!)
Aがチッ、と大きく舌打ちを漏らして刀の持ち方を変えるのが見えた。
「日の呼吸 日雲の龍・頭舞い」
ゴオッと刀から火が沸き上がり、無惨の手を斬り落とした。
無惨はAを忌々しげに見つめて斬られたまま再生しない手を見た。
「フン、その気合いもいつまでもつか!!!」
「黙れ下級生物が!!全てを!死んで償え!」
ガハッ、と血を吐き出したA。それもそのはずだ…!俺だってヒノカミ神楽を使うと体にダメージが来る、それに、Aは俺より深手だ…!!
その時、一般隊士が無惨の攻撃からみんなを守り出した。
馬鹿!そんなことしたら…!
「行けー!!進めーー!!柱を守る肉の壁となれ!少しでも無惨と渡り合える剣士を守れ!
__今までどれだけ柱に救われた!!柱が居なきゃとっくの昔に死んでたんだ!
臆するな!戦えーー!!!」
「駄目ー!!!みんなやめて!!!」
甘露寺さんが叫ぶ、みんなに続かないと、無駄にするな!みんなの闘志を無駄にするんじゃない、竈門炭治郎!!!
「やめろ!これ以上犠牲を増やすな!」
Aが今までにないような顔で怒鳴るが、一般隊士は耳を貸さない。
「Aさん!俺らだって守られてばっかりじゃない!!」
走り出そうとしたその時、俺は足がもつれてそのまま瓦礫に突っ込んだ。
なんで、なんでだ…?俺は、まだ
「炭治郎!」
「ガハッ!!グッ、ウウウッ…!ぐああああっ…!」
「…即死できた者は幸運だ。即死が出来なくとも私に傷をつけられたものは終わる」
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まゆゆ - ほんとに好きなな作品です!応援しています! (2021年1月23日 4時) (レス) id: b7969430ca (このIDを非表示/違反報告)
えみぃ - 面白いですね (2020年11月2日 19時) (レス) id: 742aa17169 (このIDを非表示/違反報告)
毬莉 - めちゃ好きです!もう継国兄弟最高!こんな作品を作ってくれてありがとうございます。これからも頑張って更新してください! (2020年10月25日 22時) (レス) id: 6812348321 (このIDを非表示/違反報告)
黒豆粉 - めっちゃ好きです!更新待ってます! (2020年10月17日 14時) (レス) id: a216a85358 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - 更新待ってます(●´ω`●) (2020年9月20日 11時) (レス) id: 57de6b4ac5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Strawberry | 作成日時:2020年4月7日 3時