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第佰参拾弐話:羅針盤 ページ5

やっと気づいたか。とAは炭治郎に目を向ける
そしてまた刀を構え直し、口を開く






ヒュゥゥと呼吸音がAの頭に響いている。
そしてそのまま呼吸を変えた





「っ」


「月の呼吸 伍ノ型 月魄災禍 」




「ほう、それは黒死牟と同じ呼吸だな…」



その時口からどぷりと血が出る。どういうこと?止血はしたはず、とAは己の腹を触る
しくじった、傷が開きかけているじゃないか


ここで回復に集中してもきっと炭治郎は勝てるだろうかとAは考える
そんな暇もなく正面に猗窩座の拳が映りこんだ




(まず……っ)


「ヒノカミ神楽 円舞…」



拳が寸のところで止まり猗窩座は後ろから来た炭治郎の刀を止めた
Aはその間に数歩後ろへ飛ぶ




「胴がガラ空きだぞ炭治郎!」



炭治郎は猗窩座の振りかざした拳を避けてばっ、とその場を離れる
冨岡が攻撃を交代した。



「A!腹の傷…」


「大丈夫、もう行けるから」




やはり今のAからは何も感じない、血の匂いがかなり酷いくらいだ
そういえばAは稀血であったはず、ならば猗窩座にも少なからず聞いているということか…と炭治郎は考え込む




すると猗窩座が足元のバランスを崩しそうになりまた構え直した
Aは口角を上げて猗窩座を見つめる




「…A…貴様、稀血だったか…」



「今更?」


ニコリと笑みを浮かべたAは炭治郎の横から消え、冨岡と入れ替わるように戦い始める
足がよたよたと動く猗窩座にAはまだまだ口角を上げる



冨岡はその顔にすこし恐怖を抱く。




「残念ながら俺はあまり稀血は効かぬ、」


「ふふ、冗談が好きなのかしら?」



ガキンガキンと刀と拳のぶつかる音が響く







Aの足が縺れ、今度は猗窩座がニヤリと笑う




「もういい、お前は死んでくれ。強く美しいままで」


猗窩座はふらつくAの腹に拳を突き立てようとした



「たん……じ」




猗窩座の腕を炭治郎が斬り飛ばす
呼吸音も異なり目の色、髪の色全てが変化した炭治郎が猗窩座と対面する


冨岡はその隙にと刀を振るうが猗窩座は術式展開を開く




「義勇さん後ろへ」


「っ!?」


【終式 青銀乱残光】



冨岡は凪を繰り出しAは冨岡の前で拾壱ノ章を繰り出し技を極力冨岡と猗窩座に当てないように脳を回す



そのおかげかほとんどの攻撃を受け流し、じっ、と猗窩座を見つめる



「お前たちまで死ぬことは無いのだ。さあお前らも鬼になれ、義勇、A」

第佰参拾参話:斜陽転身→←第佰参拾壱話:闘気



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まゆゆ - ほんとに好きなな作品です!応援しています! (2021年1月23日 4時) (レス) id: b7969430ca (このIDを非表示/違反報告)
えみぃ - 面白いですね (2020年11月2日 19時) (レス) id: 742aa17169 (このIDを非表示/違反報告)
毬莉 - めちゃ好きです!もう継国兄弟最高!こんな作品を作ってくれてありがとうございます。これからも頑張って更新してください! (2020年10月25日 22時) (レス) id: 6812348321 (このIDを非表示/違反報告)
黒豆粉 - めっちゃ好きです!更新待ってます! (2020年10月17日 14時) (レス) id: a216a85358 (このIDを非表示/違反報告)
- 更新待ってます(●´ω`●) (2020年9月20日 11時) (レス) id: 57de6b4ac5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Strawberry | 作成日時:2020年4月7日 3時

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