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番外編:ご都合血鬼術 ページ28

「…」



「こいつがあの継国か…ふん、随分とみすぼらしい姿になったのだな」





Aは顔を真っ青にさせて顔を俯かせている
それもそうである、目の前には鬼の始祖である鬼舞辻無惨が圧を放ちながら立っているのだから
まだ4歳程のAには耐え難いものであろう



対する鬼舞辻はニヤニヤと口角を上げている
己の前で震えるAに満足気である、成長したAはなんとも生意気であり己に1度も恐怖を示すことなどなかったからである



これはいいな、と鬼舞辻は思う。







「……」



「おい、黙っていないで何か喋ったらどうだ」



「…み、…みちかつは…」




「あぁ…」





黒死牟の事かと頷き鬼舞辻無惨はまたもやニヒルに口角を上げた
そして口を開く



「…お前が大人しくしていれば助けてやろう」



「…!ほ、ほんとうにですか…?わかりました…」




4歳のくせして賢いようだ。と鬼舞辻は関心をする
この女は今弟が囚われているのだと勘違いをしているらしいので巌勝のことを利用すればなんでも聞くだろう





しかし物事は上手くは行かないものである






「…!!?」




鬼舞辻無惨は何故かものすごい殺気を感知した。これはおよそ300年前に感じた冷や汗と同じものである
嫌な予感しかしない、まずいぞとAを抱えてそのまま部屋をあとにする




鳴女に命令を出し地上へ出た。どうやら夜だったらしい
静まった街はやけに居心地が悪い






「鬼舞辻無惨」



「ヒっ!!」





情けない声だが仕方もない、後ろにたっていたのは彼の天敵である継国縁壱であったのだから
それにその横に立っているのはその兄の継国巌勝である




これはまずいぞと鬼舞辻無惨は冷や汗をダラダラと零す






「姉上を返せ」

「何もしてないんだろうな?」





二人に言われておもわずAを抱きとめた腕の力が緩まってしまった
その隙に巌勝がAを助け出す
そしてそのまま踵を返して走り出した


縁壱は刀を抜いて日の呼吸を構える








「やっ、っ…くそっ、鳴女!!!」



日の呼吸を繰り出そうとした直後に鬼舞辻無惨は切羽詰まった顔で鳴女を呼ぶ、そしてそのまま襖の中に消えていった
普通ならここで追うのだろうが縁壱はそんなことも考えずにAのいる方向へ向かった





「みちかつ、よりいち…」


「姉上!何もされませんでしたか!?大丈夫ですか!?」


「うん…」



その目には少し涙が浮かんでいた


。。。。。


縁壱さんはうちの鬼舞辻さんの天敵です

予告編:勝利の代償→←番外編:ご都合血鬼術



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まゆゆ - ほんとに好きなな作品です!応援しています! (2021年1月23日 4時) (レス) id: b7969430ca (このIDを非表示/違反報告)
えみぃ - 面白いですね (2020年11月2日 19時) (レス) id: 742aa17169 (このIDを非表示/違反報告)
毬莉 - めちゃ好きです!もう継国兄弟最高!こんな作品を作ってくれてありがとうございます。これからも頑張って更新してください! (2020年10月25日 22時) (レス) id: 6812348321 (このIDを非表示/違反報告)
黒豆粉 - めっちゃ好きです!更新待ってます! (2020年10月17日 14時) (レス) id: a216a85358 (このIDを非表示/違反報告)
- 更新待ってます(●´ω`●) (2020年9月20日 11時) (レス) id: 57de6b4ac5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Strawberry | 作成日時:2020年4月7日 3時

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