兄妹の過去 ページ46
「あのね、私は兄弟を見捨てるつもりは無い……でもわがまま聞くつもりもないの
海軍にはロシナンテ中佐，殉職
そう伝えるわよ、異論は認めないわ」
「っ…！」
ロシナンテが顔を歪めたが知らん顔だ
少し歩けば船につく
私はロシナンテに兄上に会って話すよう命じ，ローをこちらに預けて貰う
「……ローになにかしたら許さねぇ」
「フッフッフッ，何もしないわよ，ちょっと話をするだけ」
ロシナンテが腕に抱いていたローを受け取り自分の部屋へ向かう
抱いていてわかったのが，ローが少し震えていること
私への恐怖からなのか寒さのせいなのか
まずは自分の部屋へ入りとてもじゃないけど大きすぎるベッドにローを座らせそこに座っているよう命じる
ローはこくりと頷いて大人しくベッドに座る
私はそれを確認してから部屋を1度出て，ホットミルクを入れるため厨房へ向かった
ベビー5がいたのであとでホットミルクを私の部屋に届けるように伝え
私はローの服を取りに行く
いつ帰ってもいいようにあの二人の服は残しておいたのだ
「……これでいいわよね」
そう言ってとったのはシンプルなパーカーと長ズボン，寒がっていたのを思い出し毛布も1枚だけ持って歩く
ちょうどベビーと合流し、部屋の前でミルクを受け取った
「すまないな、ありがとうベビー5」
「大丈夫です！お嬢！」
あまりにも無邪気に笑うもんだから頭を撫でてから休むように伝えた
，
「入るぞ，ロー」
「……Aさん…」
ローにホットミルクをわたし、1口飲むように伝え
話を聞いたあとに服を着替えるよう言った
ローはなんで俺だけをこっちに連れてきたかと行ってきたので
「さっき言った通りよ，ローには私たちきょうだいの過去を知っててもらいたい
知れば、少しはドフィがああなった原因も理解出来るわよ
私だってロシーが言うようなバケモノ…兄上よりもすこし正気がある，って所ね」
「……うん」
「さ、こんなこと言ってないで，あの二人のごたごたが終わる前に話すわよ」
そうして私はローちまるで子守唄かのように
痛む心を無視して話を進めた
，
，
「…………＿＿＿って所ね
兄上も，頑張ってたのよ
父を殺したのも私達の…ロシー為だった
最も、ロシーにそれは伝わらなかったようだけど」
そう言いながらクスリと笑う
そんな私を見てローはなんでそんなに笑ってられるんだよAさん……！
泣きそうな顔をしてそう言ってきた
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作者名：Strawberry | 作成日時：2018年4月3日 14時
