.兄妹の過去 ページ45
「っ、あぁ、お前は甘いよ…いつになっても……!!
おいコラソン！ローは何処にいる！
オペオペの実を何処へやった……!!!」
「っ，彼奴はもうオペオペの実の能力者
上手く鳥かごから出てったさ」
……鳥かごから……？そんなことは出来ないはず，増しても能力者成り立ての餓鬼が……
……あの，ロシナンテが寄りかかった宝箱
直ちょく揺れてるのよね…
なるほどね，あそこにローを隠して
そんなことを1人で考えていた時だ
兄上のローを利用するというドスの効いた声を聞いた
「なんですって……!?」
【Aさん……！】
「あの子を不死の手術に使うなんて私が許さない……！
兄上，あんな小さな子供を利用するくらいなら私のことでも利用してみせなさいよ…!!」
「………………」
兄上のが更に不機嫌になる，私の言葉を聞いてからだ
「…それが出来なかったから，お前は今ここに居るんだ！！
俺が，お前だけは捨てれなかったから……!!!」
兄上はチッと舌打ちをこぼして私にロシナンテとローを見つけて連れてくることを命じ
船に歩いた
「兄上……」
ロシナンテもドフィと呟きながら船に向かう兄上の後ろ姿を見ていた
いつもは大きい兄上の背が，とても小さく見えてしまった
「…………ロシー，ローを出してあげなさい
顔が腫れるわよ」
泣きすぎで，ボソリと付け足しをしながらロシナンテにそう言う
「っ……分かってる」
キィと古びた音がなる宝箱を開けると，ローが飛び出てきた
「コラさん……！」
この子は……本当にロシーのことが好きだなぁ
自分にはもうその感情を，ファミリーから出ていく前のあの瞳を向けてくれないと思うと少し悲しくも感じるけど
そこは仕方ないわね
ロシナンテがローの前で散々私たちのこと罵っただろうから
「…早く来なさい，ドフィがまた怒るわよ」
先に船の方へ私が足を向ける
ロシナンテはまだ私を警戒し
ゆっくりと立ち上がりローを抱き上げる
(姉上は何を考えて……)
「……別に､助けたかったわけじゃない
兄上のためだから。
…ロー，貴方、これから海軍に狙われるかもしれないわよ
オペオペの実，これは海賊に渡っちゃいけない品物よ」
「…………」
ローもか……まだ警戒を解いてくれない
「……後で話すわよ，まずはドフィと仲直りしなさい
ファミリーの雰囲気が悪いのは私だって嫌よ」
「仲直りなんて出来るわけ……！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 53人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Strawberry | 作成日時：2018年4月3日 14時
