天使様《閑話》 ページ24
Luteの過去捏造 “楽しみの理由”の裏話
公式様から情報が出次第消します
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「あなた、えらいのねぇ」
鈴を転がすような、可愛らしい声がした。バッと上をむくとそこに居たのは我々の間で天使と呼ばれるお方。
Luteは目を見開いてその光景を見つめていた。
「…あなたは」
「え、わたくしが見えるんですの！？し、しくじりましたわ…」
「……あの？」
「ごほん！…わたくしはMephisto！あなたを陰ながら見守っていたのです」
「…天使様？」
胸を張ってそう言った可愛らしい人に私は目を奪われた。とても美しくて、とても純粋。きらきらと宝石を詰めたような瞳には希望と光だ宿っていた。
こんな所には似つかわしくない、天使様。
血にまみれた手を咄嗟に隠して、欲にまみれた瞳を伏せる。そして下手くそな笑顔を浮かべてぎこちなく頭を下げた。
だって、あの天使様が目の前にいるのに頭を下げない理由はないだろうから。
「あぁ！頭を上げて××！」
「…で、でも。…どうして私なんかに天使様が？私はどう見ても…褒められた人間ではなくて」
「ううん、あなたはいい子よ！」
指を組ませてそういった彼女の目に嘘偽りはなかった。
「人間は難儀ね、なぜ争うのかしら」
私の血に濡れた頭を撫でると、途端に悲しそうな顔をして天使様はそう言った。
どこか儚いその姿に、思わず目を瞬かせた。
「貴女はね、消えた命にもその優しい心を向けていたわ。だからわたくしは貴女を守っていたの」
「…！！」
「その罪悪感を大事にして欲しい、わたくしの…彼のせいで争うことになってしまった貴女たちに、心を捨てないで欲しい」
私の手を取ってそう言った天使様はポロポロと瞼から宝石をこぼしていた。
「貴女はきっと報われるわ」
「…え？」
「だから、決して生きることをやめないで」
まるで夢のような時間だった。ふわりと暖かくて柔らかい羽に包まれると、天使様は姿を消した。
ひらひらと舞い落ちてきた一枚の羽と翡翠色の宝石だけが彼女の存在を証明するものになった。
××は手にした宝石と羽を大事そうに隠し、己の陣地へと戻って行った。
この経験は決して誰にも、誰にも話さないでおこう。
私だけの天使様でいて欲しいから。
「あっ！！Luteお前それまさか…！！」
「えぇ、実は。死ぬ間際に握ってたら持ってきてしまったみたいです」
「カーッ！羨ましい！」
胸元にきらりと輝いた、彼女の目とおなじエメラルドをボスは羨ましそうに見つめていた。
彼女の想い人であるボスでさえ持ち合わせない、私の宝物。
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ふりこ(プロフ) - 荒神さん» ありがとうございます~！！二人の行く末は一応決まっているのでお楽しみに！！ちゃんと最後まで行けるように更新頑張ります！！ (2月12日 13時) (
レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
荒神(プロフ) - 楽しく読ませてもらっています。これからの二人凄く気になります！更新を楽しみに待ってます！ (2月11日 23時) (レス) id: b7ee1287a7 (このIDを非表示/違反報告)
ふりこ(プロフ) - milkさん» わぁ~うれしすぎるお言葉をありがとうございます！ご期待に添えるよう頑張ります！ (2月10日 23時) (レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
milk - 凄く良い作品を書いてくれてありがとうございます🥲︎次の更新が楽しみすぎます！応援してます(´˘`＊) (2月7日 13時) (レス) @page8 id: 51fdde4063 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふりこ | 作成日時：2024年2月6日 0時
