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目覚まし時計が鳴っている。
頭の片隅では止めなければと思っているのに、身体が微睡んで動かない。あともう少し、と寝返りをうったところで、違和感に気づいた。
私の右側に何かいる…奴だ。奴と触れ合っている部分だけ、熱を孕んでいた。
「A、朝だよ起きて」
私の右側で、一緒に寝ている男。モデルもビックリの美形で、バレンタインに貰うチョコは二桁を行く、滅茶苦茶イケメンな奴。
私は奴が大っっっ嫌いで、腐れ縁の幼馴染みだ。家が隣同士で、私と奴の両親が仲が良い、其れだけの関係。
な の に 。
「あら、直樹君がAを起こしてくれたのね。毎日ありがとう」
「いえ、一緒に寝てますし、Aを起こすのは僕がやりますよ」
「じゃあ、お言葉に甘えて〜」
母よ。何故この違和感に気付かない。17の男女が同じベッドで寝て本当に良いと思っているのか。奴のルックスに騙されすぎだぞ。
「A、何だか新婚さんみたいだね」
奴は私に向けて飛び切りのスマイルを見せてきた。だがしかし、私にはそんなのは効かない。
奴を無視して起き上がり、のそのそと歩き出した。
「A、ダメでしょ。一緒に行かなきゃ」
勿論奴も付いてくる。いい加減お前は自分の家に帰れ。奴が居ると、食事の時も色々と厄介だ。
「A、あーん」
「自分で食べられるし」
反抗期バリの言い方で、奴を突っぱねる。奴は「A最近冷たいなー」と私に聞こえるように呟いた。そして朝の準備をなんとか終えて、奴と一緒に登校した。いつも通りの不愉快な一日の始まりだ。
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薔薇(プロフ) - るしふぁーさん» コメントありがとうございます！！そうゆう楽しみ方もアリですねww喜んで頂けて本当に嬉しいです！！ (2020年5月17日 14時) (
レス) id: 917336ebd6 (このIDを非表示/違反報告)
るしふぁー(プロフ) - 推しの名前でやったらうっひゃあああってなりました (2020年5月17日 2時) (レス) id: ce6d783c61 (このIDを非表示/違反報告)
薔薇(プロフ) - 日名無 りんさん» コメントありがとうございます！！刺さる人には刺さる小説を目指して書いたので、とても嬉しいです！！！ (2020年4月28日 7時) (レス) id: 917336ebd6 (このIDを非表示/違反報告)
日名無 りん(プロフ) - ドストライクです！文章も読みやすくて最高でした！ (2020年4月27日 12時) (レス) id: 0a69449343 (このIDを非表示/違反報告)
薔薇(プロフ) - けいこさん» ありがとうございます！！！ (2020年4月25日 17時) (レス) id: 917336ebd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薔薇 | 作成日時：2020年1月22日 20時
