今日から新人歌手になりまBH「お前なにしてんの」 (ページ13)

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LH「………綺麗になったね」

『ルハニヒョンこそ、アイドルっていうよりアーティスト感出てますね』

LH「韓国語久しぶりに話すんだけど、上手に喋れてるかな？」

『はい、相変わらず上手ですよ。』

朝一の便で中国に着くと

人がまばらな空港にサングラスをかけたルハニオッパが立っていた

オッパって呼んでいいのか

ヒョンって呼んでいいのか

どっちの自分でいればいいのか

『早速なんですけど、説明をさせてください』

LH「うん、待ってたよ」

空港のソファに座る私達

目の前の大きな窓からは飛行機が離陸するのが見える

私はなぜ兄のふりをしてEXOに入ったのか

ルハニオッパが脱退してからのEXO

本物の兄を見破ったミンソギオッパ

そこからベッキョナを傷つけてしまったこと

最後にはみんなと仲直りして、EXOを離れたこと

フリーター時代に携帯を水没させたこと

スカウトされて歌手デビューしたことを

全て順をおって説明した

ルハニオッパは相槌をうったり、たまに驚くリアクションをとったり、微笑んだり

そして話をすべて聴き終わったルハニオッパは

私を見つめて話し始める

LH「俺が練習生の時にね、ある女の子の歌に救われたんだ。」

それはルハニオッパがデビュー組に昇格した時、ある些細なことで苛立ちながら歩いていたら

いつのまにか非公開練習生の練習室の前まで来てしまっていた

そしてそこから聴こえたある歌に胸を掴まれ

その日からその練習室の前までこっそり聴きに行くようになったというエピソード

LH「あの夜、俺のためだけに歌ってって頼んだの覚えてる？その時にAが歌った歌はね、俺を何度も癒してくれた歌なんだ」

ルハニオッパが体調を崩し倒れた日の夜

私がニアとの約束の時間を破って歌を歌ったあの夜

あの夜歌った歌はニアの影響で覚え、ニアになる為に1人練習していた時期によく歌っていた

LH「ピガネリゴ～♪」

『もしかして歌声を聴いた時からバレてたんですか？』

LH「正確にはあの雨の日に弾き語りした時ね、それで分かったよ。」

『なんで黙ってくれてたんですか』

LH「はは、それは言わな～い」

『ヤー、なんでですか！気になるんですけど』

LH「とりあえず、ここ出よっか…中国を案内してあげる」

一応
EXO-Mだったからある程度は私も詳しいのだけど

私は何も言わずにルハニオッパについていった