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「わ、君本当か？まさか治君に政府の知り合いがいるなんて」
驚いた、とAはその言葉通り目をぱちくりと瞬かせる。「ふふふ」と太宰はそんなAの反応に心底満足そうに微笑んだ。
あの後、Aと炭治郎はこれからの事について話し合っていた。日輪刀に関して、そして鬼に関して。
話し合いの末、炭治郎はなにかあったときすぐAに連絡をとること、という約束がかせられた。
「でもそれじゃあAさんが」
「なに、大丈夫。僕はこれでも柱だからな。それに日輪刀を再び探しだすのは正直骨が折れる」
事実Aが日輪刀を手にいれるまでかなりの時間を有した。炭治郎は渋々納得し、その後は炭治郎の通っている学校の事、記憶はないものの沢山の知り合いが幸せに暮らしているということ。
Aはそんな話に「ああ、よかった」としんそこ嬉しそうに微笑んだ。貴方は再び全てを背負っているのに、と炭治郎は口にしそうになる。
けれどAが悲しそうに笑いながら話をそらす光景が浮かんで、やめた。
そして今。探偵社はいような空気に包まれていた。
「私は坂口安吾というものです。そこの、太宰君に呼ばれてきました」
「ご丁寧に。逆崎A、鬼狩りだ」
「ほらあ、二人とも固いかたぁい！」
丁寧に挨拶を交わす二人に割ってはいる太宰。坂口はそんな太宰にため息をついて、Aに話をふった。
「辻村君から話を聞きました。どうやら、特務科の観察対象になにか物騒な取引を持ち出されたそうで」
「……ああ、そんな怖い顔しないでくれ。だから僕はこうやって治君に相談したんだよ」
Aは肩をすくめ、苦笑しながら言う。
「ええ、実際にされたら困ります。僕たち特務科の立場もなくなる」
特務科は完全に政府とは独立した組織であるらしい。それこそ異能力専門といったようだ。
「それで、人探しでしたか？」
「そんなぬるい言い方をするつもりはないよ」
Aは普段通りの調子で言う。
「……これは機密事項のものです。貴方の名前をもっとも先に上げた政府の研究機関、そしてここ数年行方不明の政府の役人、我々特務科に頼ってきた上の役人、その全ての人員のリストです」
「これまた随分と協力的だね、安吾」
「特務科の意思です。これをどうするかは任せます」
「僕はこれを殺人探偵に渡す。相手が鬼じゃなく人間なら、彼は殺せるんだろ？」
あまりにも飄々と。
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赫赫 - えっそこで更新停止…！？勿体ない……！！とても面白い作品です！更新して欲しいです！ (2021年12月9日 7時) (
レス) @page39 id: 33d74645c1 (このIDを非表示/違反報告)
10優 - すんごく面白いです！一瞬で文スト(鬼滅？)の世界に引き込まれちゃいました(笑)更新待ってます。頑張って下さい！ (2019年12月4日 1時) (レス) id: 9d99cb2590 (このIDを非表示/違反報告)
六花 - あのお願いがあるのですが、逆崎君の詳しいプロフィールを教えてほしいです！無理ならば大丈夫ですよ。更新いつでもいいので頑張ってください！ (2019年10月12日 19時) (レス) id: 1558ece2fb (このIDを非表示/違反報告)
える(プロフ) - ルルナナさん» ありがとうございます(*^^*)不定期な更新ですが、ぜひ逆崎君の物語にもうしばらくお付き合いください。コメントありがとうございました(*^^*) (2019年8月11日 0時) (レス) id: ace072b99e (このIDを非表示/違反報告)
ルルナナ(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます！此れからも頑張ってください！ (2019年8月10日 23時) (レス) id: f75b5a5c4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：える | 作成日時：2019年5月25日 23時
