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路地裏での戦闘は芥川において有利な状況だった。狭い空間を巧みに利用し、羅生門が闇を駆け、風を斬る。


炭治郎は唖然とした。自分の今の状況はあまりにも信じられないものであるにも関わらず、死と隣り合わせの現状が、妙に懐かしい。


知っている、と。自分はこの危機迫るような感覚を知っている。


ドガンッ!と炭治郎の真横に芥川の攻撃が当たる。そして炭治郎は気づいた。この男は別に自分を守ってくれているわけではないのだと。


「チッ」


そう舌打ちをこぼしたのは芥川だった。ヒラリヒラリと最小限の動きで羅生門をかわす鬼舞辻の余裕な表情が気にくわないらしい。


「大したことないな」


半笑い。馬鹿にしたようなその言葉に芥川はギリッと歯を食い縛る。額には血管が浮かび、瞳孔は開いていた。


「羅生門!顎!」


黒獣が姿を変えた。鬼舞辻はまたそれを余裕の態度で避けようとする。


「おや」


ザクッ、と肉を裂く音。鬼舞辻は不思議だと言わんばかりに首をかしげる。何故この程度の速さの攻撃を避けきれなかったのか。それがどうも理解できないらしい。


鬼舞辻の右腕には深い傷がついていた。ドクドクと赤黒い血が流れる。


「大したことない。こちらの台詞だったな」


グンッ、と鬼舞辻が目にもとまらぬ速さで芥川との距離をつめた。


「にげっ、」


会いたかった──


炭治郎が叫ぶのと同時に、芥川と鬼舞辻との間に一つの刀が差し込まれた。


「今度は同情なんてしてやれない。二度と地獄から這い出てこないように粉々にしてやるさ」


その刀を握る先。フワリと癖っ毛の髪が揺れる。ビリビリと痺れる殺気をまとわせたAは、そのまま鬼舞辻だけを体をうまくひねり蹴り飛ばした。


「………」


鬼舞辻は言葉を発さず、その蹴りを受けてなお見事に軽々しく地面に着地してみせる。


その表情は緩やかな笑顔だった。


「おい、邪魔をするな」


Aの首もとに芥川の異能が突きつけられる。「君がここに居てくれて助かったよ。けどこれは譲れないな」


Aを腰を低く落とし、大きく息を吸う。


雪の呼吸 弐のか「私は人間だ」


鬼舞辻はAを嘲笑うかのようにそう言った。ボタボタと先程芥川に斬られた傷口から血が落ちる。


「貴様に私は斬れない」


昔そうであったように

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赫赫 - えっそこで更新停止…!?勿体ない……!!とても面白い作品です!更新して欲しいです! (2021年12月9日 7時) (レス) @page39 id: 33d74645c1 (このIDを非表示/違反報告)
10優 - すんごく面白いです!一瞬で文スト(鬼滅?)の世界に引き込まれちゃいました(笑)更新待ってます。頑張って下さい! (2019年12月4日 1時) (レス) id: 9d99cb2590 (このIDを非表示/違反報告)
六花 - あのお願いがあるのですが、逆崎君の詳しいプロフィールを教えてほしいです!無理ならば大丈夫ですよ。更新いつでもいいので頑張ってください! (2019年10月12日 19時) (レス) id: 1558ece2fb (このIDを非表示/違反報告)
える(プロフ) - ルルナナさん» ありがとうございます(*^^*)不定期な更新ですが、ぜひ逆崎君の物語にもうしばらくお付き合いください。コメントありがとうございました(*^^*) (2019年8月11日 0時) (レス) id: ace072b99e (このIDを非表示/違反報告)
ルルナナ(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます!此れからも頑張ってください! (2019年8月10日 23時) (レス) id: f75b5a5c4e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:える | 作成日時:2019年5月25日 23時

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