〔文スト〕無表情系女子は転生者

ろくのつぎはななですね ページ8

昼は太宰、夜は中也
オタクには贅沢な1日
…の次の日です。
そして佐藤Aピンチ。


「此奴が例の情報屋か」


「良い女じゃねぇか」


わーお、テンプレだね？？
と、異能を封じる手錠を掛けられて
内心プチパニックになりながらも
輩共の台詞で笑いかけている


『…望みは、』


「ポートマフィアの情報を寄越せ」


はいはいテンプレ。


『断る』


もう知らなーい。
異能を封じる手錠なんて私には関係無い
という事でまず手錠を破壊。


『異能力"田園の憂鬱"』


私の領域と記憶にあるものは全て使える
…つまり対象の人間を取り巻く酸素を
薄くして重力で潰してしまえば、


「ｶﾞｧ…ｯ！！」


『さようなら』


見事に赤い海と倒れた人間の山の完成☆
…このテンションは流石に疲れる。


「Aさん！！無事ですか！！？」


『…一葉ちゃん、龍。』


芥川「…流石Aさん」


『買い被り過ぎ。』


芥川くんも一葉ちゃんも走ってきたぞ…？
えぇ？芥川くん咳…肺は平気なの…


『龍、大丈夫…？』


芥川「…平気です」


『そう』


平気には見えないんだよなぁ…と思いつつ
背伸びをして私より背の高い龍の頭を撫でる


芥川「…！」


『？…あ、御免…つい、』


樋口「…Aさん、」


『？…ふふ、一葉ちゃんも、ありがと』


樋口「いえっ…！！」


やだこの子かわいい…。
龍の頭撫でてたらむすってしてたじゃん！
芥川先輩の頭を…！ずるい！かと思ったのに
これはあれか？私に撫でて欲しかったのか！


『…外れない…』


心の中で一葉ちゃんに悶えていても
流石に表には出せないから
壊した手錠を外そうとガチャガチャしてみる
…外れねぇ…手首痛くなってきた…


『龍、ん。』


芥川「！…壊せないのですか」


『異能無効の効果は、もう無い、けど
私がやると、手首飛ばすくらいしか、』


樋口「えっ！？」


『ふふ…流石に…ふっ…しない…っ』


一葉ちゃん可愛いなぁもう。


『手首…痛い。』


芥川「若し、傷をつけたら…」


『龍はしない。ちゃんと手錠だけやる
無理そうなら、頼まないよ…？』


樋口「私では何も出来ませんから…」


芥川「…分かりました」


両腕を龍の前に出すと動かさないで下さいと
言われあっという間に手錠が破壊される


『ほら、大丈夫だった』


樋口「でも手首赤くなっちゃいましたね…」


『袖で隠れるから』


芥川「帰ろう。Aさんも」


『私も…？』


芥川「首領と尾崎幹部が」


すまん察した。

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