27℃ ページ28
スタジオに着いて
流司の姿を探す
怜愛「あ!A来たよ〜!」
なんで怜愛がいるんだろう…?
「A」
『迎えに来たよ、王子様?』
「普通逆じゃね?」
『いいの。』
怜愛「A〜!」
『やっほ。なんでいるの?』
怜愛「たまたま仕事してたとこが近くてさ!」
『なるほどね』
「もうそろそろ?」
『うん、もういい時間だと思うよ』
怜愛「…頑張ってね」
『何をかは分からないけど頑張るー』
私は流司を連れていつもの店に行く
外食する時は決まってここだったのを思い出す
『あ、父様と母様いるじゃん』
「なんか緊張してきた」
『大丈夫だよ、怖い人じゃないから笑』
お店に入り父様と母様の元に行くと
父様は驚いていて母様はニコニコ微笑んでいた
母「あら〜その人が?」
『そうですよ』
父「A…まさか…、」
『ごめんなさい…縁談の話は無しでお願いします
私今、この人と…佐藤流司くんと付き合ってるから』
母「まあ座りなさいな」
私の隣に流司を座らせてメニューに目を通す
『私オムライスがいい。』
母「昔から好きねここのオムライス」
『ふわとろの卵が好きなんですよ』
こじんまりとしたレストラン
人目を気にする私達にはちょうどいい。
『流司何食べる?』
「俺Aと同じでいいかな」
『オムライス食べるの?』
「意外?」
『なんか…笑う』
「それは失礼。」
『だって…あはっ笑』
「笑いすぎだから」
ピンッとデコピンをされておでこを抑える
普通に痛い……、
母「私の占いよく当たるわね〜」
『ふふっそうですね』
父「A」
『はい』
父「……海外に行くつもりは無いか?」
『ありません。』
父「そうだよなー」
母「なんで聞いたのよ笑」
父「まさか彼氏を連れてくるとはなー」
『答えになってないですよ?』
母「ごめんなさいね、既に飲んでるのよ」
『お酒弱いのに…?』
母「ウザ絡みしなきゃ良いけど」
「……、」
『流司…?』
隣にいる流司は何故か黙ったまま。
まあ色々話したから…なんかあるのかな
母「ねぇえっと…佐藤くん?」
「はい…?」
母「Aのどこに惚れたの??」
『ちょっと母様!!』
母「いいじゃない気になるのよ〜」
「……頑張りすぎて溜め込みすぎる性格と
俺より上の演技スキル…今浮かぶのはこれです
もちろん全て好きですよ」
母様は満足気に微笑んでいる
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