22℃ ページ23
キスの雨が降る
…かと思えば押し倒されて。
「もっと」
『も…、流司…、』
「だーめ、おしおきだからね」
『だけどっ…!』
「……ま、焦っちゃ駄目だよね」
流司は私を起こしまた抱き締める
『流司…?』
「何かまだ実感湧かなくてさ、」
なんか寂しそう…
『チュッ……これで湧いた…?』
「…ここじゃ無いんだ?」
『う……んもうっ!!』
頬に触れるだけのキスをした私。
それでも流司のが一枚上手な訳で…、
仕方なく唇にキスを落とす
「ありがとー」
『っ……、』
「顔真っ赤だね?」
『うるさい…慣れてないの…!』
「そういう所も可愛い」
もうやだ…頭がパンクしそう…、
そうさせた本人はケラケラ笑ってるし…、
でも憎めないなぁ…なんて。
「A」
『ん……?』
「……認めてくれるかな」
『父様の事…?』
「それもだし…他の人も」
付き合っていくのならいずれバレてしまう関係
たとえバレたとしても…私は…、
『私は流司が好きだから、何を言われても大丈夫』
それに…と続ける
「それに…?」
『流司となら、どこまででも行けるから』
微笑んでそう言うと流司は驚いた表情を見せる
『どんな事があっても大丈夫な気がするの』
「…どうしてそう思えるの…?」
『んー勘?』
「えっ…?」
『…私の傍にいてくれるんでしょ??』
「もちろん」
『それだけで心強いよ
どんな事にも負けない…そう思える』
「強いね」
『だって絶世の美女優だよ?笑』
「!……ははっ笑そうだね笑」
大丈夫…きっとどうにでもなるよ
だって私達のファンの人は優しい人達だから
『ふあぁ…』
「眠い?」
『眠い』
「でもお風呂入らないとでしょ?」
『んーそうだね…入らなきゃ』
「俺待ってるからシャワーだけでも浴びておいで」
『…父様の着替えで良ければあるよ』
「俺は明日帰ってから入るよ」
『そっか、わかった』
すっ…と立ち上がった私はシャワーを浴びに行く
本当は長風呂タイプだけど湯船貯めてないし…。
『色々あったなぁ…』
つかの間の一人の時間。何か寂しい。
元々一人の時間はあまり好きじゃないし…。
着替えを済ませドライヤーを持って流司の元に行く
すると流司は本棚にしまってあった
アルバムを見ていた
「あ、おかえり」
『ただいま』
「昔から顔が整ってるんだね」
『そう?』
懐かしい写真達は私の記憶を色付けていく
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