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やってしまった。



『はぁ…、』



なんで当たったんだろう…、
もう嫌だ……。
こんな事なら流司に会わなければ良かった。
仕事の話を受けなければ良かった…、


そんな事を考えているとお姉さんと声を掛けられる
公園だけどこんな時間。子供じゃないと
目線をあげれば明らかチャラそうな男の子
あぁ…ナンパか。



『ごめんなさい、暇じゃないから』



でも一人でいたじゃんと言われて何も言えなくなる
そうだ、自分のせいで一人になったのに。

いっその事着いて行っちゃおうかな…
そう思った時後ろから腕を引かれて誰かに倒れ込む
こんなにも強引なのは一人だけ。



「俺の女に何か用?」


『流司…、』


「ごめん、怖かったね」



チャラそうな男の子達は気付いたらいなくなっていて
いるのは私と流司だけになった



『……なんで来たの』



本当はこんな事を言いたい訳じゃないのに…



「Aが心配になったから」


『そう。…助けてくれてありがと、またね』


「待ってよ」


『離して……!』



また流司の腕の中に連れて行かれて
必死に離れようとする



「さっき、見てたんでしょ?」


『見てたって何を、』


「俺が告白されてる所」


『…見てたら何があるの』


「あれ、断ったから」



それを聞いて驚きえ…と声が出る
なんで…あの子可愛かったのに



「俺が好きなのはAだから」


『そんな嘘…』


「嘘じゃない」


『でも……、』


「Aが何と言おうと俺はAが好きなの」


『そんなの……じゃあ私は何の為に…、』



何のために一人になろうとしたのよ……、
私の口から出た弱々しい声



「……一人にならなくていいよ」


『……ほんとに……?』


「うん、それに他の男になんか渡さない。」


『……ごめん、ごめんなさい…、』


「もういいよ、ほら戻ろう?」



それとも俺とこのままどっか行く?
意地悪顔でそう聞かれ私は黙る
どっちを選ぶかなんてきっと分かってるくせに。



『流司…、』


「ん?」


『……ありがとう』


「いーえ」


『……そういうとこ、好き。』


「俺は全部好きだよ」


『……私も。』


「じゃあ俺達恋人だね」


『……私でいいの…?』


「もーAがいいの!」


『そっか』


「Aは嫌?」


『ううん…流司がいい。』



これはきっと私の最後の恋。

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設定タグ:佐藤流司 , 舞台俳優   
作品ジャンル:タレント
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作者名:レイズ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年7月31日 21時

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