【男性声優】偏り声優 (ページ6)

今日:5 hit、昨日:2 hit、合計:116,991 hit

誰にも言えないページ6

・

・

事務所 Dream keyの社長が過保護な理由
それは今もずるずるしている私の過去にある

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

『こんばんは』

家庭が複雑だった私が高校時代にしてた仕事
その客達と今も尚関係が続いている

『ふふっ飲みすぎじゃないですか？？』

「久しぶりに会ったからね～酒が進むよ」

『明日仕事じゃないんですか？？』

「仕事だよ～最近多くてね～」

『無理しないで下さいね？？』

「相変わらず優しいねぇ…あっほら」

『んー？今月多くない…？？』

「サービスだよ～」

『悪いですよー』

金なんてどうでもいいんだよ
早く酔い潰れてくれ…帰りたい。

「Aちゃ～ん」

『はい…んっ…ふぁ…ん…っ』

こうやってキスから始まるんだ。
最後まではされないけどね…

『んふふっダメだってばっ』

恥じらいなんてとっくに消え去ってる
あぁ気持ち悪い。

「Aちゃん……。」

『もう…飲みすぎですよー？？
ほら…ふぅ…おやすみなさい』

こうやって女と酒に溺れていくんだ
溺れるものがあるだけマシなのかもしれない

『…よし、帰ろう…。』

社長に連絡をいれてマンションを後にして
街灯の少ない夜道を歩いていると
気持ち悪い女の声と困った男性の声がする

『ナンパ？…えっ…？』

2人の女に絡まれている3人の男性
よく見慣れた先輩方の姿だった
見過ごせないし…しょうがないか

『そこのおねーさん』

江口「…あっ！！」

「…誰？？」

『そこのお兄さん方は私の知り合いなの
貴方達に構ってる程暇じゃ無いしね』

「なんだよ…」

逃げてくれればいいのにね
1人の女に近づいて耳打ちをする

『さっさと消えてくれる？目障りよ』

声優だから出るドスの効いた声で言うと
ひっ…と怯えて逃げていく女達
結局そんなもんなんでしょ

代永「すごいねAちゃん」

『…ここら辺でお仕事ですか？？』

木村「Trignalで打ち上げ終わりだよ」

『結構な時間ですけど…笑』

江口「そういうAだって家こっち？」

『友達が体調崩して看病にきてて』

無理のある嘘かもしれないけどいいか。

江口「…で、今から帰りなんだ？」

『移ったらライブ出来ないんで笑』

代永「あっライブやるんだもんね」

木村「大変だなA」

『それは御三方も一緒でしょ？笑』

もう絡まれないで下さいねーと言いながら
3人に背を向けて手を振る

あー早くお風呂入りたい。