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優しさを感じた日 ページ43

「すごかったね!!」


そう興奮気味に話すのは私の恋人の信長
色々迷惑かけて来たのにいつも笑顔で
大丈夫だよと励ましてくれる人



「A?」


『ん?』


「大丈夫?疲れちゃった?」


『ちょっとだけ疲れちゃった…かな?』


「大丈夫?そこの公園で休む?」


『んーん大丈夫、家まで近いし』


「そっか、無理しないんだよ??」


『分かってるよ』



こうやって心配してくれる優しい人でもある
信長と付き合って2ヶ月とちょっと
あの事件から3ヶ月程の時間が経っている



『早いもんだね…』


「ん?何が?」


『あの事件からもう3ヶ月経ったんだよね…』


「そうだね…あれから何も無い?」


『無いよ大丈夫、仕事も辞められたしね』



そう、ちゃんと話をしてズルズルしていた仕事も
いろんな人との関係も綺麗に断ち切ることが出来た
これも信長含め仲のいい声優さんや社長のお陰で
皆に頭をあげることはできないほどである


皆明るく良かったねと言ってくれたけど
本当は辛かったんじゃないかと思う


知り合い、もしくは友人だと思っている人が
身を滅ぼすような行為をしているのを
ずっと見ていたのだから



『ねえ信長』


「ん?」


『信長は…気づかなかったの…?』



私の家の事、仕事のこと…と言うと
なんとなく隠し事してるな、とは思っていたらしい
けど無理に聞くのは…と躊躇っていたという



「結局逃げてただけなんだろうけどさ…」


『あの時の私は助かってたと思うよ?』


「?どうして?」


『無理に聞かれてたら困って逆にボロが出て
きっとみんなも私もボロボロになったと思うから』


「僕達も…?」


『ずっと…申し訳ないと思ってたの。
ここにいていいのか、こんな仕事してていいのか
どうせ辞められるんだからいいかな…って
そんな半端な気持ちで仕事してたからさ…』


半端な奴にいい仕事は出来ない、そう思うから
そんな状態で仕事をして迷惑をかけ続けたら
きっと普段から忙しい皆は耐えられないと思う


信長の目をしっかりとみてそう話すと
信長は目を逸らして一つ一つ言葉を紡ぐ



「誰も…Aを見捨てたりなんか、しないよ」


『!…泣いてるの…?』


「ごめんね…そんな風に考えてくれてるとは…
ほんとにAは優しい子だなって思って」


『優しい…か、ありがとうそう言ってくれて
ほらもう…泣かないの…私はここにいるから』


「うん…そうだね…ちゃんとここにいる…、」



改めて優しさを感じた日

父との対面→←ツーマンライブ



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北風ゆき(プロフ) - この話から先が見れないです!作品を書いたことがないので詳しくは分からないのですが、もしかしたら登録話数が一杯で続編に移行した方がいいかもしれないです。 (2019年3月20日 21時) (レス) id: b441285019 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レイズ | 作成日時:2019年2月4日 21時

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