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ずっと言えなかった言葉〜島崎side〜 ページ39

好きです


今隣にいる子に言えたら楽になれるのかな
きっとAは困ってしまうからと
ずっと言えなかったこの気持ち



『信長??聞いてた?』


「ん?ごめん…何?」


『晩御飯何する?って』


「晩御飯か〜肉じゃががいいな」


『じゃあスーパー寄ってかなきゃ』


「荷物持ちはするからね」


『いつもじゃん笑』



そうやって隣で笑っていてくれればそれでいい
最初はそう思ってた筈なのにいつの間にか
たまらなく好きで欲しくなってしまったんだ


そんな事を考えているといつの間にか
僕の家になっているAの家に着いていて
目の前にはご飯と美味しそうな肉じゃがが
並べられていてその前には笑顔のAがいた



『よしっ、いただきま〜す!』


「いただきまーす!」



美味しいねなんて会話をしていてもやっぱり
考えてしまうのはこのままでいいのかどうか
きっとそれをAは察してしまったんだろう



『信長…?……大丈夫だよ』


「えっ?」


『何を考えてるか分からないけどさ…
きっと全部大丈夫な気がするんだ』



ふふっと上品に笑う彼女にときめく
今言わなきゃダメなんだ…そう思ってしまった



「ねぇA」


『ん?何?』


「いきなりこんな事言われても困ると思うけど、俺、Aが好きだよ」

『え……?』



これを機に意識してくれたら…なんて、
不器用なAは無理だろうから
今まで通りで良いからねと伝える



『今まで通りって…それでいいの…?』


「僕はただAの傍にいたいだけだからね」


『せっかく忘れてたのに…ずるいよ』



忘れてた?…何を…と聞く前に話し出す



『初めて会った時の事…覚えてる?』



覚えてる、忘れるはずがないよ。
だってそこで俺はAの事が好きになって…
一目惚れ…だったんだから



『初めてのアフレコでさ…緊張してたの
その時声掛けてもらって嬉しかったんだよ?
よく笑う人なんだなって思ってたんだけどさ』



芝居熱心で誰とでも仲良くできちゃう人で
まさか同い歳だとは思わなかったと
それは仲良くなってから同じ事を言われた



『あの時はこれだけだったんだけどね…
だんだん共演数も増えてきて…好きだなって
でも同じ仕事仲間だからそんなのダメだって。』



それで自分の想いに蓋をしたんだよ…と言われる
なんでそんな事をしたのか…理由は分かってる


でもそんなのどうでもいいんだよ…僕は…



「Aが好きです…付き合って下さい」

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北風ゆき(プロフ) - この話から先が見れないです!作品を書いたことがないので詳しくは分からないのですが、もしかしたら登録話数が一杯で続編に移行した方がいいかもしれないです。 (2019年3月20日 21時) (レス) id: b441285019 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レイズ | 作成日時:2019年2月4日 21時

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