Charoite (ページ31)

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可愛いものに目がないページ31

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にゃー

『ん…？？』

大輔「どうしたの？？」

『んー…あっ！！』

可愛らしい鳴き声とふわふわとした体
どれだけ遠くにいても向かってしまうのは
私が所謂”可愛いものに目がない”人間だから

『可愛い…あ、怪我してる…』

島﨑「ちょっとAちゃん！！」

鈴木「いきなり走ってくから驚いたわ笑」

『この猫ちゃん怪我してるんですよ』

足を引きずりながら歩いていた黒猫ちゃん
少し怯えているけど私から離れようとせず
今は体を震わせて私の腕の中にいる

『どうしよう…』

現場に連れていく訳にはいかないけど
このまま放っておけないし…

『……うちの子になる？？』

みゃあーっ

『かわいい…連絡しとくか…』

うちの子になるとは言えやっぱり
現場には連れて行けないからと
マネージャーに電話をかける

「はーいどうしましたー？？」

『海那(みな)暇？？』

海那「マネージャーにそれ聞きます？？笑」

『猫ちゃん拾ったんだけどさ…
これから仕事だから見れないじゃない？
だから家で見てて欲しいんだけど…』

海那「あーちゃんの家ー？」

『そうだけど、あとそれ嫌い』

みゃー

『あぁごめんね…じゃあよろしく
無理なら別の人に頼むから…またね』

強引に電話を切って猫ちゃんの頭を撫でる
気持ちいいのか目を細めていて
私もこんな風なのかと思い笑ってしまう

梶「その子どうするの？？」

『とりあえずマネージャーに頼みました
………ちゃんと手当てしてもらってね』

神谷「猫好きなの？？」

『好きですよーうさぎとかも好きですね』

島﨑「Aちゃん嬉しそう」

大輔「いつも以上にニコニコしてるもんね」

神谷「最近よく笑うよね」

『最近…？？』

鈴木「前より笑うようになったって事だろ」

そう言いながら私の頭を撫でて嬉しそうな
達央さんを見て私の口角が緩む

『髪の毛ぐちゃぐちゃになる…笑』

海那「あーちゃーん！」

『だからそれで呼ぶなつってんじゃん
この子なんだけど…頼める？』

海那「怪我してるじゃん！いいよっ！」

『エサは…分かるでしょ？』

海那「とりあえずうちの子と同じのね！」

『ん、後でちゃんと返すから』

海那「シュークリームでいいよー」

『またー？しょーがない…いいよ』

海那「わーい！」

じゃあ行こうかと黒猫を抱えて行った後
頼む人間違えたと思う反面いいかと思った

『ほんと犬だよなぁ…』

可愛いから許すけど