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支えたい〜江口side〜 ページ28









久美はAの事をよく見てる
いつも俺らに自慢するのだってそう



「こうやって人がいれば安心して寝れる
でも私が一緒に住むって言った時断られたの
どうせ時間合わせられないし大丈夫だって」



Aは俺が久美を想っているのを知ってる
だから少しずつ離れていくように
自分は大丈夫だと分かってもらう為に



江口「久美の為に…言ってるんだよ」


「分かってる…分かってるよ
私の事を思って言ってるんだって…」



でも…今のAはいなくなりそうで
姿を消してしまいそうで怖いんだよ…、



消えてしまいそうな声でそう零す
それは…久美だって一緒だろ



「もう少し…頼ってくれても…いいのに
私は離れたりしないのに…ねぇ…、」


『全部知ってるよ…お姉ちゃん』



眠っていた筈のAの瞼が開く
焦点の合わない目で久美を見つめている



『…泣いてるの…?』


「泣いて…ない」


『ごめんね…見えてないから拭えないや
だから…このまま聞いて…?』



歳の離れた姉妹なのにこうも似るのか
2人揃って少し声が震えている



『お姉ちゃんがお母さんの代わりして
色々やってくれて…嬉しかったよ
私の話するのだって…皆に私を助けてって
私の居場所をつくろうとしてたんでしょ?』



久美がAの話をするのは少しでも
少しでもAの事をわかって欲しいから
自分が見れない時に救って欲しいからだって
前に自分で話していた事を思い出す



『なんでも出来るって話じゃなくて
私の癖の話とか…煙草の事とかそういうの
私は完璧じゃないってちゃんと人間だって
そう…気付いてほしかったんでしょ??』



ちゃんと分かってるよ…そう微笑んで
久美の頬を撫でるAは涙ぐんでいる



「A…っ、」


『お姉ちゃんのお陰で変われたんだよ?
だから…もう大丈夫だから』


_”私のお姉ちゃんでいて?”_



『お母さんの代わりじゃなくて…さ
確かにお母さんに会えないのは辛かった
でもお姉ちゃんはお姉ちゃんだから』


「私…ちゃんとお姉ちゃんできるかな…?」


『姉さんからお姉ちゃんになったんだから
大丈夫だよ…気付いてなかったでしょ…?』



姉さんって呼ぶようになったのは
少し距離をとりたかったからもう大丈夫と
目を細め笑うA



『…拓也さんを君付けにしてたのも
お姉ちゃんを、私を受け止めて欲しかった
だからちょっと…無理してた…ふふっ』



ほんとこの2人には敵わないなぁ…
大丈夫守ってみせるよ

いつもと同じ〜代永side〜→←彼女の癖〜木村side〜



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りさ - 読ませていただきましたー!これからも頑張ってください! (2019年1月14日 18時) (レス) id: 41b914f6ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レイズ | 作成日時:2019年1月8日 17時

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