Charoite (ページ16)

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大宴会終了後の家路ページ16

声優が勢揃いした
大宴会が終わり
私は達央さんと真守さんに奢ってもらい
冷えきっている外に出る

『お二人共ありがとうございました』

宮野「いいのいいの！」

今度何かで返そう…

鈴木「余計な事考えんなよ？？」

『…なんの事です？』

江口「ちょっと久美フラフラしないの！」

『…拓也くん悪いけど車乗せといて』

足元がおぼつかない姉さんを支える
拓也くんに車の鍵を放り投げる

江口「おっけ…ほらちゃんと歩いて！」

賢章「…大丈夫なの？あれ」

『大丈夫だろうけど姉さん寒そう…』

谷山「それはお前も一緒だろ」

フワッと紀章さんの香りが鼻を掠める

『えっ…大丈夫ですよ？車まで近いし…』

谷山「明後日ライブなのに体調崩したらシャレになんねーぞ?羽織っとけ」

これはどっちかが折れなきゃ続くやつだ
そう感じ取りありがとうございますと返す

蒼井「なんでムスッとしてるの？笑」

谷山「なんだー？俺じゃ不満か？」

『言い方どうにかならないんですか？笑』

前野「いい感じにダボッとしてるね笑」

『たまにはダボッとしてるのもいいですね
紀章さん、次の仕事の時お返ししますね』

谷山「なんならやるよ」

『それは遠慮しておきます笑
…じゃあ私はこれで…2人が待ってるんで』

また次の時はよろしくお願いしますと
頭を下げて車に向かう

谷山「…あれは着慣れてんな」

宮野「ええっ…！？」

谷山「普通なら悪いからって返すだろ？折れるまで続くと思ったんだろうな」

島﨑「あんまり聞かないですよねー」

賢章「…何を？？」

島﨑「Aちゃんの恋愛事情とか」

宮野「ああー確かに聞いた事ないな～」

鈴木「付き合い長いのに1度もねぇの？」

宮野「全くと言っていい程ないかな～」

谷山「今度きいてみるか」

蒼井「意地悪な顔してますね笑笑」

谷山「気になるだろ…？笑」

『…ｸｼｭ…』

江口「…風邪？」

『違うと思う…思いたい』

江口「珍しいね…上着借りるなんて」

『掛けられた…のが正しいかな』

久美「A…変わったね」

『…進まなきゃいけないからね』

暖房のついた車内で呟いた言葉は
まるで自分に言い聞かせるようなもの

『二人共泊まってく？』

久美「え…拓也も…？」

江口「家に行くのも初めてなのに…？」

『…飲みたいから』

その声色で2人は察してしまう
1人でいたくない…寂しいのだと。