三十三 ページ33
貴方side
A｢じゃあ…私の弟…なんだ…｣
あの時、
お母さんが庇った男の子は
お母さんの子だった。
つまり私の弟だったらしい。
赤の他人の為に使ったと思った命は
愛する人の為の物だった。
でもあの時と同じ見た目。
成長してない。
という事は…
あの後…
食べられてしまったんだ…
笑いながら楽しそうに走り回っている
兄より背の高い妹と
妹より背の低い兄を
お母さんと並んで座って見つめていた。
.
母｢三人ともお父さんが違うんだけどね…｣
お母さんは私を産んだ後
お父さんに捨てられてしまったらしい。
お金が無く、一人で育てて行くのは厳しい
そして夜の町に足を踏み入れた。
そこで出会った人との間に産まれたのが弟。
お母さんは渡したくないと説得したらしい。
でも跡継ぎが必要だと言われ弟は相手に引き取られた。
それでも、どうしても自分の手で育てたかったお母さんは
相手の家に通うようになったらしい。
けど弟が成長するに連れて
相手はお母さんと弟が会うことを嫌がった。
もう会うなと言われ
悲しみから自暴自棄になり
もう誰の子か分からなくなってしまったのが
妹だった。
母｢…ごめんね、、隠してたわけじゃないんだけど…｣
母｢…こんなお母さん…嫌だよね…｣
悲しそうに笑うお母さんの顔。
A｢…ううん、私だって。｣
A｢お母さんが育ててくれていたのに…｣
A｢…嫌な態度だったよね…｣
A｢…私ね、あの時、お母さんが赤の他人の為に命を使ったんだと思って｣
A｢私達に愛してるって言ってたくせに、私達より他人を庇って｣
A｢私達を残していったお母さんの事ずっと許せなかった｣
A｢…本当は愛してなんか無かったんだって思ってた…｣
A｢でも…違った。ちゃんと愛があった｣
A｢…そんな事思ってしまって…｣
A｢……今までごめんなさい…｣
そう言うと
優しい顔で頭を撫でてくれた。
母｢ふふっ、Aは本当に優しい子ね｣
とっても暖かかった。
太陽の様な暖かさ。
包み込んでくれるような手。
.
.
.
.
.
…炭治郎の手も暖かかったな…
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ゆり - あの、虫柱の字が違います。直すと、蟲柱です。頑張ってください。応募しています。素敵な作品ありがとうございます。 (2021年12月19日 16時) (
レス) @page8 id: b7d6d649b3 (このIDを非表示/違反報告)
マイン(プロフ) - ものすごく感動しました！素敵な作品をありがとうございます。 (2021年7月29日 16時) (レス) id: ff98810e28 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - M.Aさん» コメントありがとうございます！明日の更新で完結予定ですので楽しみにしていただければ嬉しいです！ (2020年11月22日 16時) (レス) id: 98ee366df5 (このIDを非表示/違反報告)
M.A - えめっちゃ続きが気になりますーーー！ (2020年11月22日 15時) (レス) id: 823ba8adaf (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - ねこすけさん» コメントありがとうございます！はい、それをどう書こうか、表現しようかとても迷ったんですが、世界観と雰囲気、読者様のイメージを壊さないよう、敢えて書きませんでした！ですので読者の皆様のご想像にお任せ致します(*^^*) (2020年11月22日 12時) (レス) id: 98ee366df5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R | 作成日時：2020年11月17日 19時
