三十二 ページ32
貴方side
「…お姉ちゃんっ…」
なんだろう。
暖かい。
「…お姉ちゃん…!」
この声…
A「…はっ…!」
目を覚ます。
辺り一面に咲いた花。
妹「お姉ちゃんっ!」
A「…は…っ!」
目の前の妹にぎゅっと抱きつく。
A「馬鹿っ…馬鹿っ…!」
A「…なんでお姉ちゃんの為にっ…」
A「そんな事したら許さないって言ったのにっ…!!」
妹「お、お姉ちゃんっ、苦しいって!」
A「…ごめん、ごめんねっ…お姉ちゃん…守ってあげられなかった…っ」
妹「…ふふっ」
妹「いいの!お姉ちゃんが生きててくれたならそれで!」
A「…はっ!」
A「そうだっ、私死んだのっ…?」
A「ここはっ?天国?」
A「…炭治郎はっ…!!」
妹「お姉ちゃん落ち着いて!!」
バシッと頬を挟まれる。
妹「…お姉ちゃんにね、会わせたい人がいるの」
.
手を引かれ歩く。
妹「あっ、いたいた!」
風に揺られている女の人。
妹「お母さーん!」
A「…お母さんっ…?」
振り向いた女の人は
間違いない。
お母さんだった。
母「…A…」
母「…Aっ…!!」
私に気づくと
駆け寄って抱きつかれる。
母「…Aっ」
母「…ごめんねっ…辛い思いをさせてしまって…」
A「お、お母さん…」
お母さんに手を回そうとすると
「お母さんっ……その人誰…?」
そう言って顔を出した小さい男の子。
A「……!」
A「……その子って……!」
間違いない。
あの時
お母さんが庇った男の子だった。
母「あら、ふふっ、ご挨拶して」
母「この人はお姉ちゃんよ」
A「ちょ、ちょっと待ってよ!」
A「お姉ちゃんって」
母「…この子はね、私の子なの」
176人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆり - あの、虫柱の字が違います。直すと、蟲柱です。頑張ってください。応募しています。素敵な作品ありがとうございます。 (2021年12月19日 16時) (レス) @page8 id: b7d6d649b3 (このIDを非表示/違反報告)
マイン(プロフ) - ものすごく感動しました!素敵な作品をありがとうございます。 (2021年7月29日 16時) (レス) id: ff98810e28 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - M.Aさん» コメントありがとうございます!明日の更新で完結予定ですので楽しみにしていただければ嬉しいです! (2020年11月22日 16時) (レス) id: 98ee366df5 (このIDを非表示/違反報告)
M.A - えめっちゃ続きが気になりますーーー! (2020年11月22日 15時) (レス) id: 823ba8adaf (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - ねこすけさん» コメントありがとうございます!はい、それをどう書こうか、表現しようかとても迷ったんですが、世界観と雰囲気、読者様のイメージを壊さないよう、敢えて書きませんでした!ですので読者の皆様のご想像にお任せ致します(*^^*) (2020年11月22日 12時) (レス) id: 98ee366df5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:R | 作成日時:2020年11月17日 19時