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二十四 ページ24

貴方side





炭治郎に手を引かれ縁側まで連れてこられた。



ストンと座った炭治郎の横に


私も並ぶようにして座る。




A「…炭治郎…怒ってる…?」

炭治郎「…」



返事は帰ってこない。



怖くて顔を上げられないでいると



炭治郎「…ほら、綺麗だぞ」



と言われ


顔を上げてみる。




A「…わぁっ…!」




大きな満月。


綺麗な丸で見とれてしまう。




炭治郎「…俺は…これをAと見たかったんだ」



優しすぎる微笑み。


月の光に照らされた顔は


満月よりも綺麗だった。



A「…どうして…?」

A「……カナヲ、、誘えば良かったんじゃ」



話している途中、

炭治郎は私の手をぎゅっと握った。



あぁ、ずるい。




私はこれをされると弱い事を知っているんだ。




炭治郎「…Aがいいんだ」


炭治郎「…他の誰でもない。」


炭治郎「Aじゃなきゃ駄目なんだ。」









どうしよう。





目が離せない。







真っ直ぐで優しくて暖かい







時間が止まってしまったように








私は動くことが出来なくなった。








うるさすぎる心臓の音。









私は何か勘違いしていたらしい。









…炭治郎はきっと…









いや、絶対そうだ。









私と同じだ。









A「……ふふっ、ありがとうっ!/////」




きっとこれが人生で一番優しい笑顔だったと思う。




炭治郎の手をぎゅっと握り返す。






そして満月を見つめた。









善逸「…なんだあの二人。さっきまで喧嘩してたじゃないか。馬鹿だ。二人とも馬鹿だ。」

伊之助「あの満月、団子みたいで美味そうだっ」

しのぶ「邪魔をしてはいけませんよ」





三人は二人の背中を見守っていた。

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ゆり - あの、虫柱の字が違います。直すと、蟲柱です。頑張ってください。応募しています。素敵な作品ありがとうございます。 (2021年12月19日 16時) (レス) @page8 id: b7d6d649b3 (このIDを非表示/違反報告)
マイン(プロフ) - ものすごく感動しました!素敵な作品をありがとうございます。 (2021年7月29日 16時) (レス) id: ff98810e28 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - M.Aさん» コメントありがとうございます!明日の更新で完結予定ですので楽しみにしていただければ嬉しいです! (2020年11月22日 16時) (レス) id: 98ee366df5 (このIDを非表示/違反報告)
M.A - えめっちゃ続きが気になりますーーー! (2020年11月22日 15時) (レス) id: 823ba8adaf (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - ねこすけさん» コメントありがとうございます!はい、それをどう書こうか、表現しようかとても迷ったんですが、世界観と雰囲気、読者様のイメージを壊さないよう、敢えて書きませんでした!ですので読者の皆様のご想像にお任せ致します(*^^*) (2020年11月22日 12時) (レス) id: 98ee366df5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:R | 作成日時:2020年11月17日 19時

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