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Who are you? ページ8

……が、いつまで経ってもインクが来ない。
目をゆっくり開けてみる。

目の前に。死にものぐるいでオクタシューターを持つ手を押さえている3号がいた。

一体どうなっているんだと呆然としている4号に、3号は

「……撃って!!」
と、一言だけ言った。

カエデだ。これは、確実にカエデだ。根拠などないのに、そう確信する。
4号は遠くに吹き飛ばされた自分のブキを必死に手繰り寄せ、手に取った。

3号の、シューターを持つ手を押さえる力がだんだんと弱くなる。
そして、

「……すまない。」

フルチャージしたインクは、3号の肩をめがけて貫通した。

倒れこむ瞬間にぼそっと何か言った……ような気がした。

3号の顔は穏やかだったが、血の気が引いていて真っ青であった。

……ドーピングの副作用だろうか?早く戻って手当をしなければ。

チャージャーを折りたたんで懐にしまいながら、気絶した3号を背中に背負い、そんな事を考えていた時だった。

後頭部に鈍い打撃音が走った。

あまりにも近く、自分の視界も同じように歪んだが故にやっと自分が殴られたことに気がついた。

「……は?」

衝撃で揺れる視界の中、辛うじて振り返った。

レンガを持った、青いイカ。タコゾネスプロテクターをまとっている。
逆光で顔はよく見えない。でも、顔立ちがカエデにそっくりだった。

「待っ……」

レンガが振り下ろされる音で、4号の言葉は途切れた。

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2円玉(プロフ) - ますまろさん» 嬉しいコメントありがとうございます! (2019年1月21日 6時) (レス) id: dac448df51 (このIDを非表示/違反報告)
ますまろ - 語彙力がすごくて、その場の様子が頭にすぐ浮かぶので、この小説が好きです!更新頑張ってくださいね! (2019年1月20日 23時) (携帯から) (レス) id: 6e11289f4f (このIDを非表示/違反報告)
2円玉(プロフ) - カーボンさん» ありがとうございます!設定の所は特によく考えたのでそう言って下さるととても嬉しいです! (2018年8月4日 14時) (レス) id: dac448df51 (このIDを非表示/違反報告)
カーボン - 設定のところ読んでみて「いいな(*^^*)」と思おました!これからも頑張ってください (2018年8月4日 13時) (レス) id: ce3680d7ea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:2円玉 | 作成日時:2017年12月28日 13時

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