昏睡 ページ33
時が止まったと錯覚するほどの静寂が訪れた。
一瞬遅れて、鉄の落ちる鈍い音が駅中に響く。
動かなくなったデンワを見ながら、肩で息をする。
悲鳴がしていたほうを見た。
アタリメ司令は姿勢を低くしていた。無事だ。タコは、呆然とした様子でこちらを見た後、アタリメ司令に抱き着いて喜んでいた。
……どうやら、敵意はなさそうだ。
それを確認した途端、一気に全身から力が抜けて、床に膝から崩れ落ちた。
ぼやけた視界をなんとか開ける。
カプセルのドアが開き、こちらに向かって走り寄ってくるのが見える。
それだけ確認した後、地下鉄中が横に倒れ、視界が真っ暗になった。
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2円玉(プロフ) - ますまろさん» 嬉しいコメントありがとうございます! (2019年1月21日 6時) (レス) id: dac448df51 (このIDを非表示/違反報告)
ますまろ - 語彙力がすごくて、その場の様子が頭にすぐ浮かぶので、この小説が好きです!更新頑張ってくださいね! (2019年1月20日 23時) (携帯から) (レス) id: 6e11289f4f (このIDを非表示/違反報告)
2円玉(プロフ) - カーボンさん» ありがとうございます!設定の所は特によく考えたのでそう言って下さるととても嬉しいです! (2018年8月4日 14時) (レス) id: dac448df51 (このIDを非表示/違反報告)
カーボン - 設定のところ読んでみて「いいな(*^^*)」と思おました!これからも頑張ってください (2018年8月4日 13時) (レス) id: ce3680d7ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:2円玉 | 作成日時:2017年12月28日 13時