・嫉妬 ページ22
太「太宰治です。どうぞ宜しく」
私はこれから上司になる者達に頭を下げる。
上司は私に期待の目を向けて、拍手していた。
宜しくだの、頑張ろうな、など声を掛け自分の仕事へと戻っていった。
社畜と同然の公安でも少なからず歓迎会などは有るだろう。少し面倒な事だ。
皆が忙しく、動く中、待つだけ人間ならこんな所にはいないが、未だに私は置き去りにされたままだ。
もう帰っていいのか?と楽しく考える中、後ろから太宰、と声が聞こえた。
太「はい」
「来て早速で悪いが、少しばかり付いてきてくれ」
___
何処へ向かうかは検討は付いていないが、広い廊下を上司と共に歩いている。
周りを確認しながら歩いていると横に居た上司と目が合う。
「自己紹介が遅れたな。俺の名前は__」
太「風見裕也、警部補ですよね?」
私がそう云うと、風見補は口元を歪めた。
私は反対にニッコリと笑い、
太「承知の上ですよ」
そう続けて云うと、薄く開いていた目を大きく開いた。
そして、そうか、と少し残念そうに私に向けて云う。
"風見裕也"
警視庁公安部の警部補で、齢は30。
警察庁警備局"降谷零"の直属の部下
太「それで、何処に向かっているんですか?」
風「何処かに向かってる訳ではないが、余り、他の公安の者には聞こえない所で話したかったんだが___」
風見補は私にこう云った。
私は風見補の直属の部下に配属された模様。
要するに降谷警視の直属にあたる。
太「何故、この様な場所でその報告を?」
風「お前は中村理事官からの推薦で入ってきただろ?それでも色々と偏見を持たれているのに、新人ながら降谷警視の直属になるんだぞ」
それを知った公安の者は殆どお前に嫉妬することになる。
そう続けて云った。
太「えぇっ…照れるますねぇ」
風「照れてる場合じゃないぞ!?お前が自己紹介した時俺がどれだけ内心ハラハラしたか」
多分中村が云う、公安を担う男とは降谷警視の事を云っていたのだろう。
期待や尊敬の象徴のような男だ。
そして、私が自己紹介した際に、感じた、悪寒のようなものは、私が既に降谷警視の直属だと知らされていた者の視線か。
風「太宰、これから頑張ろうな」
風見補の言葉は2つ意味がありそうだ。
それは公安の事でもあるし、他の上司からの視線から耐えるのを頑張ろうな、と云う意味だろう。
部内虐めがあったら、
面白いなぁ。
616人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
のりばやし(プロフ) - 鬼瓦権造という名の名無しさんさん» コメントありがとうございます!一度私なりに修正してみようと思います!つたない言葉遣いで申し訳ありません!アドバイスありがとうございます!!頑張ります!! (2020年4月22日 10時) (レス) id: 450ab9bd17 (このIDを非表示/違反報告)
のりばやし(プロフ) - 鬼瓦権造という名の名無しさんさん» コメントありがとうございます!一度私なりに修正を加えてみる事にしました。つたない言葉遣いで申し訳ありません!アドバイスありがとうございます!!頑張ります! (2020年4月22日 10時) (レス) id: 450ab9bd17 (このIDを非表示/違反報告)
鬼瓦権造という名の名無しさん - コメント失礼します。この作品、私好みでとても面白いです。しかし所々に誤字があり、言葉遣いも少し不適切な部分が見られます。句読点の位置も少し不自然です。一度読み直して確認・修正してはいかがでしょうか。長々と申し訳ありませんでした。応援しています。 (2020年2月9日 2時) (レス) id: 89f5f989ea (このIDを非表示/違反報告)
のりばやし(プロフ) - ノルンさん» ありがとうございます!!頑張ります!! (2020年1月6日 9時) (レス) id: 450ab9bd17 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - 更新お疲れ様です!待ってました!!!! (2020年1月5日 14時) (レス) id: 265a916812 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:のりばやし | 作成日時:2018年5月25日 22時