【コナン×文スト】太宰治が死んだら

1章 ・年齢と経歴と ページ3

降谷side


俺の名前は降谷零。

「警備局警備企画課」俗に云う公安だ。
裏では通称"ゼロ"とも呼ばれている。


久しぶりに出勤した、と云っても太陽はもう既に沈み、外は建物の光や車のライトで溢れ返り、暗いとは言い難い。


終電に間に合うように、と忙しくたくさんの者が交差点を走けている。


部署は真っ暗で俺の机の電気だけがついている。





俺の机の上に資料は積み重なり、げんなりする面も有る。これも仕事なのだと気持ちを切り替え席に座る。


ふと、


２枚の誰かの履歴書が置いてある事に気が付いた。
風見あたりが置いたのだろう。


履歴書は新入社員の者だった。
数日経った後に初出勤して来るのだろう。



降「太宰…治か」



新入社員の名前を口に出していた。

履歴書には当たり前の事だか顔写真、経歴諸々、個人情報が記載されている。


降「！？」


新入社員は今年では豊作の二人だが、その中の太宰治の年齢、経歴に驚きを感じた。

澄ました顔の妙に癇に障る顔にも注目したが、
最も注目したのは___


年齢と経歴だ


ここ公安に入る者は他に何かが無い限り、大学卒業、そして警察学校、公安と云う流れが出来上がっている。だが、此奴は大学には行っていない。つまり高卒だ。

もう一人の新入社員の資料と比べても違いは歴然だった。年齢ともに経歴もだ。



いい人材が入ったと期待する面も有るが何とも口惜しい所もある。

・唐突の出会い→←前世の記憶を持つとは

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