【コナン×文スト】太宰治が死んだら

・繰り返す ページ33

風「陰口や悪口などで嫌がらせを受けたにも関わらずお前は平気と云うより楽しそうに見えた。俺はお前の考えていることがわからない」


風見警部補の目付きが鋭くなった。
それと同時に確信しているとは程遠い顔つきだ。

つまり確かな確信ではないと云う事か。


太「其れは気の迷いですよ。私は負けたくなかっただけで。そして私が平気でいれば彼らは私に対して不服を感じる」


薄笑いをしながら、其の場凌ぎの言葉を云う。
自然と後ろで手を組んでいた。多分自分の癖なのだろうと不意に思った。


太「其れに他人の人格なんて自分以外分からないものですよ」


風見警部補はむず痒そうな顔をしていた。

私が云った言葉なんて全てまったくの嘘だ。
今まで同じような言葉を使って人を騙してきた。

矢張り私はこういう生き方しか出来ないのかもしれない。


風「だが、しか__」

太「風見警部補」



太宰「任してください。大丈夫ですから」



そう___





全部私に任してください。



_____
________


ガチャりと扉が閉まり、部屋は沈黙と化する。
ドタドタと廊下を走る者や、先程ここに居た太宰も居ない。

掌には汗をかいている。

そんな中、部屋に一人でいる風見は呟いた。勿論、太宰には届かない。





風「…あ、彼奴はなんて顔をしてるんだ。


それじゃあ、まるで___







悪魔じゃないか…」

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