・彼の意図とは ページ29
・
……はい?
風「…そ、それは、どう云う?」
降「そのまんまの意味だ」
太宰を頼んだのは、降谷さんだと云うのに何故?
その言葉の意味が理解出来るまで、時間掛かる俺には、降谷さんの云う事が、理由を聞かないと全く分からなかった。
降「取り敢えず、お前は太宰を只の部下として扱え。それ以上もそれ以下も駄目だ」
続けて云った。
降「太宰が苛まれてても、それを庇う様な素振りをするな。
___これは命令だ」
降谷さんの云う事は何時、正しい。
だが、今回は___
風「で、ですがっ!」
___上司の命令は絶対
俺が初めに降谷さんに言われた言葉だ。何時も、命令が下った時に思い出す。
それに、降谷さんからの何でも見透かす様な冷たい視線に俺は寒心しており、否定の言葉は云える筈が無い。
理由も聞けなかった。
風「…わ、分かりました」
様々な感情が入り混じる中、俺は当惑していた。
降谷さんは、前に太宰の事が嫌いだとか、そんな事を云っていた。
だが、降谷さんと太宰はまだ一度も顔を合わしていない。
降谷さんが一方的に嫌っていて太宰が苛まれている事をチャンスだと思っているのだろうか。
いや、降谷さんなら、嫌いな部下でもそんな素振りする人間では無い。それは、俺の勝手な想像だ。
降谷さんは、何時でもこの国の事を一番に考える正義の象徴の様なお人だ。
降谷さんをそんな風に見る俺は心が薄汚れているのだ。
降谷さんの言葉を信じるか、信じないか。
肯定をしたが、俺はまだ降谷さんの意図が掴めない。
_______
降谷side
失礼しました、と風見が部屋から出て行く。
急に静かになった部屋で、俺は紅茶を一口、飲んだ。
すまないな、風見。
風見の分かりました、はやや俺に違和感を抱かせる声だった。
何故、庇ってはいけないんだ、と顔に書いてあった。
だが、その件に深く追求されなくて良かった。風見はその点も考えて、最低限の配慮したのだろう。
太宰が苛まれている。
それは予想していた。この公安から居なくなる危険性があったが、それは無いだろう。
太宰の事はある程度、理解したつもりだが、そんなの理解したとは云わない。
降「今回の件で、少しは太宰の事が解ればいいだろう。風見も、彼らも」
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のりばやし(プロフ) - 鬼瓦権造という名の名無しさんさん» コメントありがとうございます!一度私なりに修正してみようと思います!つたない言葉遣いで申し訳ありません!アドバイスありがとうございます!!頑張ります!! (2020年4月22日 10時) (レス) id: 450ab9bd17 (このIDを非表示/違反報告)
のりばやし(プロフ) - 鬼瓦権造という名の名無しさんさん» コメントありがとうございます!一度私なりに修正を加えてみる事にしました。つたない言葉遣いで申し訳ありません!アドバイスありがとうございます!!頑張ります! (2020年4月22日 10時) (レス) id: 450ab9bd17 (このIDを非表示/違反報告)
鬼瓦権造という名の名無しさん - コメント失礼します。この作品、私好みでとても面白いです。しかし所々に誤字があり、言葉遣いも少し不適切な部分が見られます。句読点の位置も少し不自然です。一度読み直して確認・修正してはいかがでしょうか。長々と申し訳ありませんでした。応援しています。 (2020年2月9日 2時) (レス) id: 89f5f989ea (このIDを非表示/違反報告)
のりばやし(プロフ) - ノルンさん» ありがとうございます!!頑張ります!! (2020年1月6日 9時) (レス) id: 450ab9bd17 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - 更新お疲れ様です!待ってました!!!! (2020年1月5日 14時) (レス) id: 265a916812 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のりばやし | 作成日時:2018年5月25日 22時