68話「私と敦。」 ページ25
Aside
夕方に家に着いた。与謝野先生行きは嫌なので包帯を身体中に巻く。その時太宰みたいだなと思った自分を殴りたい
包帯を巻いても重症のままなのでため息を一つ吐いた
「うわっ、きも」
携帯電話の液晶画面がAの瞳に反射していた。未だにガラケー(笑)のAは電話の経歴を見てそう云った
経歴には国木田君からの電話のオンパレードであった。それはしょうがないのである
マフィアに連れていかれた日はAは非番を取っていたため心配される事はなかった。然し次の日からAは探偵社に姿を見せなかったため、こういう事になった。しかも太宰もいなくなったと云う訳で国木田君はきっと激おこだろう
これはやばい、不味くね?
こ、これは怒られる
ああ、怒られるのやだなぁぁ
Aは叱られるのは得意ではない。大概の人はそうだろう
・ ・ ・
マンションを出ると夕方の日差しがAの全身に降り注いできた。夕方というのにこの暑さだ。彼女は掌で目元を覆い、探偵社に向かって走り出した
不味いなぁ、と彼女は思った。国木田君がマジで怖すぎ。怖すぎて涙も出ません
_____
_______
探偵社と書かれたプレートとその扉の前に来た。Aは頭を悩ましていた
国木田君、怖いなァ、嫌だなァ。
流石に怖がり過ぎだろと思うかもしれないが、此の怖さは学校一怖い先生とこれからの進路について面談する位怖いと思って欲しい
すると、カツンと階段を上がってくる音が聞こえた。
「う、うわっ」
それぐらい緊張していた。階段を上がってくるのが国木田君じゃありませんように!!
人の影が見えて、背が私と同じ位だったのでホッと安心した。私と同じ位の身長と云うと敦位だ
案の定、敦だった
「ほっ、良かった。敦で__」
敦「あ…あれ?A…ちゃん?」
私の顔を見るなり、死んだ人が生き返ったような顔を敦はしていた。あっ、行方不明だったもんな。
「私、生きてるからね?」
そう云うと敦は涙目で私にガバッと抱きついて来た。あれ?なんかこれデジャブな気が…
すると、敦は抱きつくのを止め涙目で
敦「Aちゃん!!何処いってたの??」
「いや、その__」
敦「太宰さんもいなくなるし、Aちゃんもいなくなるし大変だったのに!!」
「え?大変だったの?」
私にすごい勢いで質問責めをする。肩を左右に揺らしながら。これは予想してなかった…
28人がお気に入り
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
この作品が参加のイベント ( イベント作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
のりばやし(プロフ) - 麗威さん» マジですか!こんな底辺の作品にコメントいただきありがとうございます!嬉しいです! (2019年3月3日 0時) (レス) id: 450ab9bd17 (このIDを非表示/違反報告)
麗威(プロフ) - 夢主の性格が面白くて、どんどん読み進められました!更新楽しみにしてます! (2019年3月2日 23時) (レス) id: ad644a3a0a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:のりばやし | 作成日時:2018年3月31日 10時