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「ハァ…ハァ…」
一気に病院の階段を駆け上がっていくウサギの顔を見上げると、汗ばみ苦しそうに息を切らしていた
ガラガラ！
「ヒョン！」
ウサギが思いっきり病室のドアを開けると
「………………ヒョン…？」
ベッドの上で静かに眠るテヒョンがいた
そうとうひどい事故だったのだろう
体中には包帯がまかれ酸素マスクをつけられていて、点滴までされている
「ヒョン……僕のせいで…」
ウサギがテヒョンの元へ行き手を握ると、その場に崩れ落ちた
ガラガラ…
ゆっくりドアが開き、医師が入ってきた
「先生！ヒョンは…？」
「意識不明です。目撃者から聞いた情報では、とても大きな事故に巻き込まれたようで死んでもおかしくなかった状況だったようです。
でも、幸い一命を取り留めて今は絶対安静にしておかなければいけません」
「……………よかった…
ヒョンはいつ目が覚めるんですか！？」
「わかりません…テヒョンさん次第です」
「そんな…」
ウサギの目が不安な目をしていた
その目は眠っているテヒョンへとうつる
大丈夫だよ
どうせテヒョンは、何事もなかったように目を覚ますよ
そんなやつだから
そう思ってないと気がおかしくなりそうだった
強気でいなきゃ私まで不安で不安でたまらなかっただろう
今私たちが出来ることは、テヒョンが目を覚ますのを信じるだけだから
ウサギのバックから飛び出した私は、眠っているテヒョンの腕に体を寄せ付け見守った
__________________
______
それからどのくらいそうしていただろう
気づけば私は眠っていた
ウサギも私の横でベッドに顔を伏せて眠っている
時計の短針は9をさしていた
その時
「……………！」
テヒョンの目がゆっくりと開いた
その目は感情をなくしたかのように天井のある一点を見つめ続けていた
そんなテヒョンの横で
テヒョンが目覚めた喜びで隣に眠るウサギの頭に猫パンチをくらわすとウサギもやっと起きたようで
「ヒョン！！」
急に立ち上がるとテヒョンの手をぎゅっと握った
「ヒョン！僕のせいでごめんなさい！」
そう言うとテヒョンはいつもの笑顔で笑った
その横にいた私にもきずいたようで、いつものあったかくて大きな手で私の頭を撫でてくれた
けど、そのあとテヒョンの細かった目が大きくなった
どうしたんだろう…
その視線は窓のほうを向いていた
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さのまる(プロフ) - 三笠さん» 指摘ありがとうございます (2015年11月15日 14時) (
レス) id: 6ab9931688 (このIDを非表示/違反報告)
三笠(プロフ) - オリフラ外しましょう (2015年11月15日 9時) (携帯から) (レス) id: 5b714816f3 (このIDを非表示/違反報告)
さのまる(プロフ) - ゆかこさん» キャットウーマン初めて知りました！笑ありがとうございます。がんばります！！ (2015年11月14日 18時) (レス) id: 6ab9931688 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかこ - 不思議なお話でわくわくします。読み始めたときはキャットウーマンを思い出しました。更新楽しみにしています！ (2015年11月14日 13時) (レス) id: 70a3de10cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さのまる | 作成日時：2015年11月6日 22時
