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「じゃーね〜！」
「また明日遊ぼうね！」
夕方になり子供たちが公園から帰っていく姿をアパートの窓からみていた
アパートから公園は目と鼻の先で、出窓のところにすわればもう丸見えだ
テヒョンまだ帰ってこないのかな…
ｶｰｶｰ
カラスのなく声が一層私を虚しくさせる
そういえば今日は新月だ
いつも月を見ているからそんなこと当たり前のように知っている
まぁそんなことどうでもいいのだけど
そして喉の乾きを感じ、水を求めて出窓から降りた瞬間
ｸﾞﾗｯ……
突然視界が歪み私はそのまま意識を手放した
『………ったぁ』
意外とすぐ目覚めた
降りる時にどこかにぶつけたのか頭がいたい
そう思って頭を触る………
『……嘘！？』
自分の目を疑った
それは黒い毛に包まてた手ではなく、白くて細い腕に変わっていて
頭は触れば、わかるようなツヤツヤの茶色の長い髪の毛が生えていた
体を起き上がらせると、
『………！！？』
細くて白い人間の体になっていた
とりあえず、何も着ていない状態から近くに脱ぎ散らかしていたテヒョンの服を着て急いで洗面所にむかった
電気をつけて鏡の前にいる"私"を見つめる
そこにはやはり猫ではなく人間の自分がいた
顔は拳のように小さく、目はアーモンド形の大きな瞳に
それから長いまつげ、口紅をつけていないのにぽってりと赤い唇
鏡に映ったのは16年間見慣れていた自分とはあまりにもかけはなれた美女だった
『これ……ホントに私なの……？』
念願の人間になれて嬉しいと思う気持ちを持つことも忘れて、ただ自分を見つめることしかできなかった
その時
ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ
玄関から鍵を開ける音
テヒョンが帰ってきたんだ
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さのまる(プロフ) - 三笠さん» 指摘ありがとうございます (2015年11月15日 14時) (
レス) id: 6ab9931688 (このIDを非表示/違反報告)
三笠(プロフ) - オリフラ外しましょう (2015年11月15日 9時) (携帯から) (レス) id: 5b714816f3 (このIDを非表示/違反報告)
さのまる(プロフ) - ゆかこさん» キャットウーマン初めて知りました！笑ありがとうございます。がんばります！！ (2015年11月14日 18時) (レス) id: 6ab9931688 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかこ - 不思議なお話でわくわくします。読み始めたときはキャットウーマンを思い出しました。更新楽しみにしています！ (2015年11月14日 13時) (レス) id: 70a3de10cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さのまる | 作成日時：2015年11月6日 22時
