好きじゃない . 3 (ページ7)

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「あっ、もしもし～やすくん？」

電話の向こうでは隆ちゃんとか女の子たちの声がするからきっとまだ学校なのだろう

章『なぁ、先帰ったん？信ちゃんらもおれへんねんけど！』

相変わらず電話の向こうがうるさい

女の子たちがやすくんの名前を呼んでるのも聞こえる

胸が、苦しい

さっきの光景がフラッシュバックしてくる

章『 A？おーい』

色々考えてるとやすくんの心配そうな声

「 ……ああっ、ごめん、先帰ったよ。今は皆でわたしの家いる」

章『は？ホンマに言うとる？そこ男ばっかやん！何もされてへん？！』

早口で色々言われるから焦る

「信ちゃんたちが何がするわけ…… 」

ちらっとすばるくんのほうを見る

ベッドの横に1人入れそうなくらいのスペースが空いてる

わたしに入れというのだろう

章『ちょ、なんでそこで黙るん！？もしかして渋やん？待っといてすぐ行くから！大倉、マル、亮行くで！』

「いや、大丈夫だから、ゆっくりしてて…… 」

章『あかん！渋やんやったら何するか分からへん、すぐ行くからな！』

電話の向こうから女の子たちのえーーっという声が聞こえる

やすくんの名前を呼ぶ、甘ったるい声も

辛くなって勝手に電話を切った