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章「 いや、そうやねんけど、ちょっと会って話がしたい、てゆーか聞いてほしいねん 」
「 わたしに話したいことなんてないよ？だからもう、別れるってことでしょ？」
泣きそうになるのを堪えて、必死で言う
章「 俺は、話を聞いてほしいから 」
何よ今更、
話なんて聞かなくったって、分かってるよ
大事な、大事なユナコさんのことを話されて、
ごめんって謝るんでしょ？
やすくんの口からは、そんな話聞きたくなかった
「 話聞かなくてもいい、分かったから。じゃあ、切るね 」
これ以上、話したくない
嫌だ、聞きたくない
章「 今から家、行くから待っといて…… 」
……家、
行ったところで、意味無いのにね
「 ……じゃあ、鍵は開けてるから、勝手に入ってきて 」
章「 分かった。ごめんなぁ、」
家に入って、何も置いてない部屋を見て、どう思う？
置いていった手紙を読んで、どう思う？
管理員さんに渡したアレを受け取って、どう思う？
それを私が知ることは出来ないけど、
そういや過去にこんな女いたなってくらいに思い出してくれれば、
それで十分だ
これからもっと、いい人を見つけて、ちゃんとした人生を送るから
じゃあね、
サヨナラ、やすくん
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作者名：唯奏 | 作成日時：2017年12月11日 1時
