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結構走ったかな
気づいたら海が見えるところまで来ていた
「 神社に、こんなところあったんだ…… 」
「 あれ、A……？」
「 ……、功ちゃん 」
浴衣姿の功ちゃんと
「 あれ、功ちゃんもしかして…… 」
功ちゃんの隣には可愛らしい女の子
しっかりと手は繋がれている
功「 先月、彼女できました 」
照れながら幸せそうに笑ってる
彼女さんはわたしにペコっと頭を下げる
「 うわぁほんとに！？おめでとう！」
功「 それより、ヤスは？」
……痛いとこ突いてくるなあ
「 え、えと……はぐれちゃった 」
功「 彼氏とはぐれただけで泣くか？普通 」
「 え、泣いてなんか…… 」
目を擦ってみると濡れていた
気づかなかった、
功「 ヤスになんかされた？」
「 いや、されたわけじゃないけど…… 」
功ちゃんと彼女さんとわたしは砂浜に腰掛ける
さっきあったことを二人に話す
「 そりゃあ逃げちゃうって！」
功ちゃんの彼女、ハルちゃんは全力で言ってくれた
功「 女の子って、そんなもんなの？」
ハ「 男には分からないんだよこれは！Aちゃん、今日は私たちと一緒に花火見よう！」
ハルちゃんはわたしの手を掴んでぶんぶん腕を振った
「 え、でもデートの邪魔じゃ……」
功「 まあ、いいじゃん。もともとここにさやカップル呼んでるから 」
「 ……え？」
ハ「 さやちゃんの彼氏、わたしのクラスメイトなの 」
世界は、狭いなあ
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作者名：唯奏 | 作成日時：2017年12月11日 1時
