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「 A〜〜〜〜！」
帰ろうと思った時に後ろからわたしを呼ぶ声
そこには息を切らしたやすくん
「 どうしたの？そんなに、走って。仕事じゃないの？」
章「 ん、仕事は今からやねんけど、それより、」
息すごい荒いから急いで来たんだろう
章「 さつきと、一緒におったの見えて。変なこと、言われてへんかなって思って、」
ああ、それで。
変なことって、ユナコさん、のこと？
わたしの脳みそは嫌な方へ考えてしまう
「 なにも、言われてないよ？むしろ仲良くなれたかも 」
笑顔を作って、嘘を並べた
やすくんは安心したように笑ってそっか、って頭を撫でてくれた
罪悪感が、わたしを支配する
やすくんは、心配して来てくれたのに
「 わざわざごめんね、仕事頑張ってね。」
自分の性格に嫌気がさして足早にその場を去った
やすくんはニコニコしながら手を振って見送ってくれた
帰り道、わたしの頭をぐるぐる回るのはユナコさん
どこの誰かも知らない
やすくんと、どんな関係なのかも知らない
さつきちゃんが、気に入っている
やすくんの大事な
ユナコさんという人が気になって仕方がない
それと同時にわたしの胸を締め付ける
でもなんか、聞いてはいけないような気がして
多分、わたしは一生知ることがないのだろうと思って
もっと虚しくなった
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作者名：唯奏 | 作成日時：2017年12月11日 1時
