好きじゃない . 3 (ページ13)

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『今年も行き先は北海道やから、今から班決めしま～す』

先生の一言でクラスはばらけた

か「はいもちろんわたしらは同じ班やんなぁ～？」

「あったりまえ！」

私たちの学校は班決めが自由

男女5人もしくは6人班を作らなければいけない

さ「功ちゃんも班なろうよ～～」

ぼーっとしていた功ちゃんに声をかけるさや

功「え、いいの！？」

転校してきたばっかりだからまだ馴染めていない功ちゃん

目をキラキラさせて言った

「もちろんだよ～、あと男子一人が二人、どうする？」

期待はしてないけどチラっと亮ちゃんに目を向けてみる

相変わらず女の子に班になろう班になろうって腕引っ張られてる

まあ、仕方ない、か

……やすくんも、こうなのかな

まあ、モテるから仕方ないのかもしれないけど

同じクラス、なりたかった

か「どうしよっか、男子良い奴全然いないじゃん」

さ「錦戸どうかなって思ったけどあれじゃ無理だね、いくらAが仲良くてもあれだけ囲まれてたら、ねえ」

女子が亮ちゃんに取られてくから他の男子は不貞腐れてる

さ「 ……あ、」

「 ……ん？」

か「 A、後ろ見てみ」

振り返るとずんずんこっちに来てる彼

亮「俺、こいつらの班入るわ」

わたしの頭に腕を乗せて平然と言った