推しに会えた2【灰谷蘭】

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『それで、顔大丈夫？』

「いや、言い方悪くね？」


席に着いた千冬達にお水を渡す。


『顔の怪我大丈夫ですか〜？』

「なあ、タケミっちどう思う？」

「お、面白くていいんじゃないかな…」


私と千冬のやりとりを見て困っている武道。
多分、今中身は26歳だよね。私と同い年だ。


「勲章のキズ」

「プッ、」

『ぶぶっ』

「なんだよ！！！！」


多分この怪我は、踏み絵の時のやつだ。
ブランコの所で場地さんカッケーだろって武道に言うんだよね…


「Aは？なんでここで働いてんの？」

『脱ニートしたくて。』

「ブッッッッ」

「え？ニートだったのかよ。ってかタケミっち汚ねぇ！」

「ご、ごめん。」


武道はそう言いながらテーブルの上にある付近でこぼした水を拭いている。


『決まったらピンポン押してね』

「あーい」


そして私は持ち場に戻り、遠目から彼らを見つめる。

メニュー表を真剣に見ながらあーだこーだ言ってる2人は、出会って1週間も経ってないのに既にもう仲良さそう。


ピーンポーン


『はーい！』



どうか、明後日は無理せず、頑張れ。

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