推しに会えた2【灰谷蘭】

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「んじゃあ行こうぜ！」

『行かないって！』



チャラ男は私の言葉なんか聞いておらず、グイグイと私の腕を引っ張って歩く。

竜胆に喧嘩しないって言われたけど、これは喧嘩じゃなくて正当防衛。
今私がいる場所は大通りだけど、このチャラ男を裏路地に放り込めば目立たない。寄り道する事なく帰れるはず。
もしこれがバレたら辞めさせられるor送り迎えされるだからバレたくないけど…まあ、なんとかなるっしょ。



「お姉さん抵抗しないけど着いて来る気になった？」

『ならないし、しつこいんだよ！！推しの顔になってから出直してこい！！』


そして私は裏路地目掛けて彼をぶん投げた。



「あっぶねぇ！！！」

『……は？』


投げ飛ばした先には人が3人程いて、その内2人は私が投げ飛ばした男の巻き添えを食らっていた。

そしてあと1人は彼達を見て固まるのも束の間、



「お前何してんだよ！あぶねーだ………ですよ。」




私の胸ぐらを掴みながらなんか怒っている金髪ロングで口に傷………


リアル三途春千夜に胸ぐらを掴まれていた。

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