推しに会えた2【灰谷蘭】

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「出ねぇと後で痛い目みるぞ」


優しいのか優しくないのかちょっとよくわからないけど、もう一度三途春千夜の方を見て電話をとった。


「A〜おつかれ〜今日俺ん家くんのか？」

『ありがとう、え、どっちでもいいよ？なんで？』

「んじゃあ、今日帰んの遅くなるからAチャンは自分の家帰れな〜。ってかもう時間的にこっち向かってる？」

『ううん！今ちょっといつもより上がるのが遅くなって今出たとこだよ！』


やっべー大体の時間まで把握されてきちゃってるよ…


「そっかー、んじゃあ気をつけて帰れよ〜。あと、わかってると思うけど寄り道すんなよ？」

『うん！大丈夫だよ！ありがとう、蘭くん！』

「んー、じゃーまた連絡するわー」

『ばいばーい』


ピッ


『……スー……はぁ〜危なぁ……』

「バレるのも時間の問題だな。」



…まさにその通り、バレてる予感しかしない。


『あのー、これあげるんで今日の所は見逃してもらってもいいですかね？ほら、私がぶん投げたからあなたも助かったでしょ？』


そう言ってマイ◯ロの絆創膏を彼に渡す。
蘭ちゃんと竜胆に貼って欲しい欲が強すぎて買ってしまった絆創膏を鞄に常備しているのだ。


「なめてんのか？」

『滅相もございません。なんなら貼ってあげようか？』

「泣かすぞ」

『こわっ！』


相変わらずお口が悪すぎる。

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