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《明日、部活終わったら、公園で会えませんか?》
昨日、日向くんからの電話の後、初めて私から影山くんにメールを送った。
急いだほうがいいと思った。なんとなく、だけど。
返信は来なかった。
でも、私は、公園で待っていた。
部活が終わると聞いていた夕方の5時過ぎから。門限の8時までは待とうと思っていた。
積もった雪が微かに夕日を受けて輝いている。
「おれらが話しても、バレーのこと思い出すだろーし。だから、部外者の紫吹さんにお願い」
訳を訊いたら、日向くんはそう答えた。
息を吐けば、白く染まった。
真冬の1月。そりゃ、寒い。
コートに手袋、マフラー、耳あての完全防寒で来たけど、寒い。
しかも今から気温が下がる夜になるのだ。
それなのに、待ってる。
好きでもない……影山くんのために。
わかってるよ。
好きじゃない赤の他人にこんなことしない。
影山くんは、本当になんでもない。
クラスも、部活も違うし。
親戚でもない。
友達でもない。
恋人でもない。
わかってるんだ、この感情。
でも、名前はつけないよ。
目を閉じて、マフラーに顔をうずめた。
6時をすぎれば、辺りはもう真っ暗。
大丈夫、街頭は灯ってるし、薄っすらと公園内は把握できる。
懐中電灯も持ってきた。
影山くんが来てもわかる。
私って、健気だなぁ……なんて現実逃避。
真っ黒に白が溶ける。
暇すぎて、でも寒いから手を出したくなくてスマホをいじれず、こうやって、息を吐いて暇つぶし。
7時を過ぎた。
まだ来ない。帰ったかな。だって部活終わったの、5時だし。
母さんにも父さんにも言って来たけど……。
校歌を鼻歌で歌う。
暇なのだ。
かれこれ2時間とちょっとは、前に影山くんと会ったベンチで待っている。
寒いし、暗いし、
怖いし。
ヤケクソになって、待っている。
早く来、
『っ!』
アスファルトを強く蹴る音。たまに雪がこすれる音、水が飛び散る音。
私の名前を呼ぶ、あの声。
だんだんと近づいてきて、私からちょっと離れたところで止まった。
「シブキサンっ!!」
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いあ(プロフ) - ( ´ ▽ ` )ﾉさん» ありがとうございます!楽しんでいただけたようで、何よりです^_^楽しみに待っていて下さいね! (2020年4月15日 7時) (
レス) id: 8bf363f988 (このIDを非表示/違反報告)
( ´ ▽ ` )ﾉ(プロフ) - 完結おめでとう御座います！最後までキュンキュン楽しかったので終わってしまって少し寂しいです、、(;_;) 続編、是非書いてください！楽しみにしています(^^) (2020年4月15日 2時) (レス) id: 6e1c4f7906 (このIDを非表示/違反報告)
いあ(プロフ) - 萌川。さん» ありがとうございます!本当に嬉しいです。分かりました(笑)続編も前向きに検討しますね!! (2020年4月14日 19時) (レス) id: 8bf363f988 (このIDを非表示/違反報告)
萌川。(プロフ) - 完結おめでとうございます！この世に素晴らしいお話を産み落としてくださり本当にありがとうございます。とても美しくて尊い物語と出逢うことができて私は本当に幸せ者だと思います。作者様が楽しんで描けそうであれば、2人のその後の時間を是非とも覗かせて欲しいです (2020年4月14日 13時) (レス) id: 80fbd1d73c (このIDを非表示/違反報告)
いあ(プロフ) - あこさん» ありがとうございます!あこさんのコメントはいつも本当に嬉しくて、とても励みになりました。続編についても、前向きに検討しますね! (2020年4月14日 11時) (レス) id: 8bf363f988 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珈琲屋 | 作成日時：2020年3月31日 14時
