story…55 ページ18
『えっ、熱海!?この季節に!?』
学校を数日休んでヒートを終えた土曜日。
つまり今朝。なう。
私は母さんと父さんの前で驚きに声をあげていた。
「そうなのよ〜。年末に当たってたペア招待券の存在、忘れちゃってて」
「父さんも今月連休取れるの今週だけだからな」
そして、二人揃って、
「というわけで、行ってきます!」
いつの間に準備をしたのか、旅行カバンを片手に玄関を出ていった。
『い、いってらっしゃい……?』
我が両親ながら、ちょっと引いた。
病み上がり(みたいなもの)の娘ほっぽって旅行行っちゃったんだけど。
好きに過ごしなさいって……いや好きにするよじゃあ。
休んでた分の勉強を進めようかと自室に引き上げる。
と、閃いた。
どうせ好きに過ごせと言われたのだ。
私はすぐに着替えて、外出準備。
一人遊びは意外と得意だ。
電気を消して、戸締まり確認。
よし、オッケー。行ってきます!
「あ、シブキサン。もう平気なんすね」
扉を開けて、外に出れば、見覚えのあり過ぎる長身が。
背後で、扉が閉まった。
『何でいるの』
「ランニングの途中です。シブキサン、どっか行くんすか?」
『ど、どこでもいいじゃないですか』
「気になります」
私はとりあえず、玄関の鍵を閉め、道路へ出た。
ランパン姿の影山くんを見るのは二度目だ。
「俺、今日部活ないんです。体育館整備で」
へー。とても嫌な予感。
「だから、暇なんで一緒に行ってもいいですか」
『うん、そう来ると思った。影山くん、赤点回避のためのお勉強は?』
「きょ、今日は休みなんで……ダメっすか?」
逃げようともしぶとく食い下がってくる影山くんに私はこっそり息を着いた。
まぁ、一人旅が二人になるだけだ。
『いいよ。
お金、そこそこいるからね』
影山くんの顔が輝いた。
「うす!あざす!!準備してくるんで十分待っててください!」
そして、言うや否や走り去っていく。
私は慌ててその背に声をかけた。
『着替えてきてねー!私服にー!』
さすがにランパンはね……。
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いあ(プロフ) - ( ´ ▽ ` )ﾉさん» ありがとうございます!楽しんでいただけたようで、何よりです^_^楽しみに待っていて下さいね! (2020年4月15日 7時) (
レス) id: 8bf363f988 (このIDを非表示/違反報告)
( ´ ▽ ` )ﾉ(プロフ) - 完結おめでとう御座います！最後までキュンキュン楽しかったので終わってしまって少し寂しいです、、(;_;) 続編、是非書いてください！楽しみにしています(^^) (2020年4月15日 2時) (レス) id: 6e1c4f7906 (このIDを非表示/違反報告)
いあ(プロフ) - 萌川。さん» ありがとうございます!本当に嬉しいです。分かりました(笑)続編も前向きに検討しますね!! (2020年4月14日 19時) (レス) id: 8bf363f988 (このIDを非表示/違反報告)
萌川。(プロフ) - 完結おめでとうございます！この世に素晴らしいお話を産み落としてくださり本当にありがとうございます。とても美しくて尊い物語と出逢うことができて私は本当に幸せ者だと思います。作者様が楽しんで描けそうであれば、2人のその後の時間を是非とも覗かせて欲しいです (2020年4月14日 13時) (レス) id: 80fbd1d73c (このIDを非表示/違反報告)
いあ(プロフ) - あこさん» ありがとうございます!あこさんのコメントはいつも本当に嬉しくて、とても励みになりました。続編についても、前向きに検討しますね! (2020年4月14日 11時) (レス) id: 8bf363f988 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珈琲屋 | 作成日時：2020年3月31日 14時
